狙う価値の高い「父」と「母の父」の組み合わせをチェック!
【 2020/5/31 東京11R 東京優駿(日本ダービー)(G1) 1着 5番 コントレイル】
芝・ニックス別成績(単勝回収率順)
■表1 【芝・ニックス別成績(単勝回収率順)】
ダート・ニックス別成績(単勝回収率順)
■表2 【ダート・ニックス別成績(単勝回収率順)】
1000〜1300m・ニックス別成績(単勝回収率順)
■表3 【1000〜1300m・ニックス別成績(単勝回収率順)】
芝で単勝回収率100%以上となったのはヨハネスブルグ×サンデーサイレンスとクロフネ×サンデーサイレンスの2組。どちらも1着に対して2、3着の数が少なく、好走したときには勝ちきる傾向が見られる。産駒がさらに増えてくるだろうロードカナロア×ディープインパクトは今後注目の組み合わせで、重賞でも18年小倉2歳Sをファンタジストが制してすでに結果を出している。
一方、ダートで基準を満たした3組のうち、父サウスヴィグラスの組み合わせが2組。サウスヴィグラス×ブライアンズタイムは全6勝中3勝が7番人気以下と激走が目立ち、サウスヴィグラス×ダンスインザダークの連対率32.8%は馬連の軸馬にもってこいの数値だ。
1400〜1600m・ニックス別成績(単勝回収率順)
■表4 【1400〜1600m・ニックス別成績(単勝回収率順)】
1700〜2000m・ニックス別成績(単勝回収率順)
■表5 【1700〜2000m・ニックス別成績(単勝回収率順)】
芝で単勝回収率200%を超えた唯一の組み合わせがハーツクライ×Unbridled's Songで、主な馬に18年大阪杯を制したスワーヴリチャードがいる。勝率24.1%が示す通り、しっかり勝ちきっていることが高い単勝回収率につながっている。同じ母の父では、ディープインパクト×Unbridled's Songがさらに上回る勝率29.2%を記録。これは表1の項で前述した通り、今年の二冠馬コントレイルの組み合わせで、1、2番人気に推されたときは【16.4.4.7】、勝率51.6%、単勝回収率138%とかなり優秀な数値が残っている。勝率20%を超えるもうひとつの組み合わせはディープインパクト×Acatenangoで、これも昨年の菊花賞馬ワールドプレミアや16年紫苑Sを勝ったビッシュを送り出した好ニックスだ。
ダートではゼンノロブロイ×エンドスウィープ、カジノドライヴ×スペシャルウィーク、ゴールドアリュール×キングカメハメハの3組が単勝回収率300%をオーバー。あるいは、勝率23.5%、複勝率56.9%と好走率が極めて高いアイルハヴアナザー×フジキセキのような組み合わせもあり、ダート中距離には注目のニックスが数多く存在している。
2100m以上・ニックス別成績(単勝回収率順)
■表6 【2100m以上・ニックス別成績(単勝回収率順)】
文:出川塁(でがわ るい)
1977年熊本県生まれ。上智大学文学部卒業後、出版社2社で競馬専門誌、競馬書籍の編集に携わり、2007年からフリーライターに。「競馬最強の法則」「サラブレ」「優駿」などへ寄稿するほか、出版社勤務時代を含めて制作に関わった競馬書籍は多数。馬券は単勝派だが、焼肉はタン塩派というわけではない。メインの競馬のほか、サッカーでも密かに活動中。
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