17歳の神童ペドリ、バルセロナでの挑戦はじまる

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ペドリことペドロ・ゴンサレス・ロペスが新たなキャリアの一歩を踏み出した。ラスパルマスの一員として2019/20シーズンのラ・リーガ・スマートバンクで輝きを放った17歳は、これからバルセロナのトップチーム定着を目指して戦うことになる。

ペドリは2002年11月、テネリフェ島北部の町テゲステで生まれた。地元クラブのUDテゲステですぐに頭角を現したが、テネリフェ最大のクラブであるCDテネリフェは
当初、体が小さすぎることからトップレベルで成功することは難しいと判断。そこで育成に定評があり、カディスのナノ・メサやバジャドリーのサム・ペレスらラ・リーガ・サンタンデールでプレーする選手を輩出したフベントゥ・ラグナに移籍した。

3シーズン所属したフベントゥで持ち前の技術に磨きをかけると、ペドリの名はカナリア諸島を超え、イベリア半島にも知れ渡っていく。2018年の春には15歳でレアル・マドリーの入団テストを受けたが、最終的には同年5月にテネリフェのライバル、ラスパルマスと契約することになった。

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加入1年目の2018/19シーズンはフベニールに所属し、複数の攻撃的ポジションにおけるプレーを学んだ。2019/20シーズンにはぺぺ・メル監督の目に留まり、背番号28を付けてトップチームに昇格。ウエスカに0ー1で敗れた8月18日の開幕戦にて、16歳8ヶ月と24日でプロデビューを果たした。

そのタレントがビッグクラブの注目を集めるのに時間はかからず、翌9月にはシーズン終了後のバルセロナ加入が決定。その時点でこれほどバルセロナ入りがずれ込むことになるとは思っていなかっただろうが、ペドリにとって2019/20シーズンは忘れられない1年となる。初挑戦のプロカテゴリーにおいて、彼は予想を大きく上回る成績ーー35試合出場、4ゴール6アシストーーを残すことになったからだ。

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先日行われたインタビューにて、フベントゥ・ラグナのフリオ・エルナンデス会長は「彼は実年齢が信じられないほど歳上に見える子だ」と話していた。ラスパルマスのぺぺ・メル監督は「ペドリはスペインフットボール界に与えられた天恵だよ」と記者会見で語っている。

ペドリと出会ったあらゆる人々が、無限の可能性を秘めた早熟な少年に魅了されており、バルセロナのファンもその才能を目の当たりにすることを楽しみにしている。彼の元にはヨーロッパ中からオファーが届いており、バルセロナの一員として新シーズンを迎えるかどうかは分からない。それでもロナルド・クーマンが新監督に就任した新チームにおいて、少なくともプレシーズン中にアピールの機会を得ることはできるはずだ。

昨季を通し、バルセロナではアンス・ファティ、リキ・プッチ、ロナルド・アラウホらBチームの若手がトップチームでプレーするチャンスを掴んできた。ペドリが彼らに続く可能性は十分にあるだろう。

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