真夏のハンデ重賞! 小倉記念を分析する
【 2020/6/14 阪神11R マーメイドステークス(G3) 1着 13番 サマーセント】
小倉記念の人気別成績(過去10年)
■表1 【小倉記念の人気別成績(過去10年)】
上位6番人気まで複勝率は30〜50%で、ほぼ横並びの様相を示している。近3年は6番人気以内の馬が3着以内を占めており、堅めの決着が続いている。
小倉記念の枠番別成績(過去10年)
■表2 【小倉記念の枠番別成績(過去10年)】
小倉記念の斤量別成績(過去10年)
■表3 【小倉記念の斤量別成績(過去10年)】
小倉記念の前走クラス別成績(過去10年)
■表4 【小倉記念の前走クラス別成績(過去10年)】
また、前走1600万下(現3勝クラス)組は15年アズマシャトルら2勝をあげ、連対率では前走G3組を上回っている。この組の3着以内馬4頭はいずれも前走で4着以内に入っていた。なお、前走G2組、前走オープン特別(リステッド競走を含む)組は不振傾向にある。
小倉記念の前走からの距離増減別成績(過去10年)
■表5 【小倉記念の前走からの距離増減別成績(過去10年)】
出走馬の半数以上を占める同距離組は大半の9勝をあげており、単勝回収率は100%を超えている。同距離組は黄色で強調したように前走1・2番人気馬と前走6〜9番人気だった馬に注目。前走1番人気馬は一昨年のトリオンフら3勝、前走2番人気馬は13年メイショウナルトが勝利し、それぞれ複勝率50%以上と非常に高い。
また、前走6〜9番人気だった馬は11年イタリアンレッドら3勝をあげ、複勝率39.1%と優秀だ。3着以内馬9頭はすべて前走で重賞を使われていた。前走が2000mの重賞で6〜9番人気だった馬は穴で狙い目といえるだろう。なお、距離延長組からは勝ち馬が出ておらず、連対率4.9%・複勝率9.8%と低い。
小倉記念の前走からの斤量増減別成績(過去10年)
■表6 【小倉記念の前走からの斤量増減別成績(過去10年)】
今回斤量減の馬は14年サトノノブレスら4勝をあげ、連対率・複勝率は斤量増の馬に次いで高い。この組は前走から1〜1.5キロ減の馬が好成績をあげており、複勝率は斤量増の馬を上回っている。なお、斤量増減なしの馬は10年ニホンピロレガーロら3勝も、連対率・複勝率ともに最も低い。
今年の小倉記念の出走予定馬(8/12時点)
■表7 【今年の小倉記念の出走予定馬(8/12時点)】
<結論>
ランブリングアレーは近2走で2勝クラス、3勝クラスを連勝。前走は今回と同じ芝2000m戦を1番人気で勝利している。斤量は前走から2キロ減の53キロ。本格化した今なら3連勝で重賞制覇も十分にありえる。
次いで前走2000mの鳴尾記念で2番人気だったサトノルークス、マーメイドSで8番人気だったサラス、七夕賞で9番人気だったノーブルマーズも連下候補で挙げておきたい。
文:ケンタロウ(けんたろう)
1978年6月、鹿児島県生まれ。早稲田大学社会科学部卒業。初めて買った馬券が大当たりし、それから競馬にのめり込むように。データでは、開催日の馬場やコース適性に注目している。好きなタイプは逃げか追い込み。馬券は1着にこだわった単勝、馬単派。料理研究家ではない。
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