安田祐香 ― ホステス大会はパーオン率がキーワード

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【<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>】

 2020-21年JLPGAツアー第2戦『NEC軽井沢72ゴルフトーナメント』(長野県北佐久郡・軽井沢72ゴルフ北コース)が14日、開幕する。12日は指定練習日。各選手が入念な調整を行った。この日、注目を集めたのはルーキーの安田祐香だ。プロ2戦目で、初のホステス大会を迎える。

 NECと所属契約。「プレッシャーは感じていません」と言い切るところが、ただのルーキーではない。昨年の今大会もアマチュアで出場している。8アンダー、14位タイでベストアマへ輝いた。記憶に残るのは、全英女子オープン優勝直後の渋野日向子と同組でプレー。「お客さんがすごく多かった。そうした特別な雰囲気も経験できたことは、これからの財産です」と振り返った。

 当時から、将来を嘱望されもちろん実績も抜群。2000年生まれのプラチナ世代のトップランナーの1人だ。昨年、最終プロテストで一発合格。新型コロナウイルス感染症の影響で遅れはしたものの、アース・モンダミンカップでデビューを飾った。ちなみに、初任給ともいえる初賞金は138万7,200円。こんな印象を語っている。

 「銀行通帳は持っています。通帳記入って好きですけど、(賞金が振り込まれた後)見ていない」。屈託のない笑みで質問に答えた。「ゴルフをすることは変わっていないけど、アマチュアからプロになった。この1年間で最も変わったことですね。また、スポンサーがついてくださり、いろんな方の応援がある。心から、感謝をしています」と、しみじみと言いながら、「成績で恩返しします。今回は、上位で戦いたい」と気合を込めた。

 第1日は復活した渡邉彩香、黄金世代の原英莉花と、ツアー屈指の飛距離を誇る2人と同組でプレーする。「(第1打は)置いていかれるだろうなぁ。しかし、自分らしいゴルフがしたい。スコアを考えずにプレーをしたいと思います」と、我が道を行く心構え。あわてず、騒がずだ。

 この日の感触は、「去年よりフェアウェイ、グリーンが柔らかいと感じる。ラフは難しそう」と前置きしながら、「フェアウェイをしっかりキープ。バーディーチャンスをたくさんつくりたい。より丁寧なプレーを心がる。パーオン率を重視します」。おいそれと優勝の2文字を口にしないのは、ルーキーとはいえ、勝負の厳しさを知り抜いているからだろうか。(宮脇 広久)
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