夏の2歳未勝利戦を考える
【2011/8/27 札幌2R 2歳未勝利 1着 5番 ストレイトガール】
2010〜19年の6〜8月に2歳未勝利戦で初勝利を挙げた主な馬
■表1 【2010〜19年の6〜8月に2歳未勝利戦で初勝利を挙げた主な馬】
前走クラス、キャリア別成績
■表2 【前走クラス、キャリア別成績】
キャリア4戦での優勝馬
■表3 【キャリア4戦での優勝馬】
馬体重増減別成績
■表4 【馬体重増減別成績】
参考までに、同一開催内であれば新馬戦に複数回出走できるルールだった時代から1990〜99年の10年間についても調べてみたが、キャリア1戦馬の連対率、複勝率トップは「同体重」、そして勝率トップは「今回増」と、今と変わらない結果になった。
前走着順別成績
■表5 【前走着順別成績】
競馬場、距離別成績(前走比)
■表6 【競馬場、距離別成績(前走比)】
注目したいのは距離の変化で、前走と同距離だった馬が勝率10.1%、複勝率28.7%と他を一歩リードしている。同距離組に次いで出走数の多い距離延長組は複勝率で8ポイント以上の差をつけられ、単複の回収率も低いため割引が必要だ。
以上、6〜8月の2歳未勝利戦についていくつかデータを調べてみた。前走と同体重で出走した馬の好走確率が高いのはやや予想外だったが(表4)、それ以上にキャリア4戦馬の好成績には驚かされた(表2、3)。該当馬の少ないところが難点だが、それでもこれから8月末にかけて今年も買う機会はありそうなだけに、その出走を見逃さないようにしたい。
文:浅田知広(あさだ ともひろ)
1970年12月、埼玉県生まれ。立命館大学文学部中退後、夕刊紙レース部のアルバイト、競馬データベース会社を経て、現在はフリー。パソコンが広く普及する以前から、パソコン通信でデータ手入力方式の競馬予想ソフトを公開するなど、競馬のみならずPCやネットワークにも精通。その知識を活かし、Webや雑誌で競馬ライターとして活躍するかたわら、ネットワークの専門誌にも連載を持つ。
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