王者レアル・マドリーを支えた5人のキープレーヤー

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レアル・マドリーが2019/20シーズンのラ・リーガを制した一番の要因が攻守一体となったチーム力にあったことは間違いない。それでも今季を通し、個人として際立ったパフォーマンスを見せた選手がいたことも事実である。

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セルヒオ・ラモス

ラ・リーガ最強の堅守を誇ったディフェンスラインにおいて、ラファエル・バランと鉄壁のセンターバックコンビを形成。主将としてチームを牽引し、自身5度目(キャプテンとしては2度目)のリーグタイトルを手にした。今季は攻撃面での活躍も顕著で、特にシーズン終盤はプレッシャーのかかる重要なPKを驚くべき冷静さで決め続けた。自己ベストのシーズン11ゴールを記録し、古巣セビージャとレアル・マドリーで積み重ねた通算ゴール数はラ・リーガのディフェンダー史上最多記録を更新する72ゴールに至った。

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カリム・ベンゼマ

今季のラ・リーガで積み重ねた21ゴールは、エデン・アザール、ギャレス・ベイル、ルカ・ジョビッチ、マルコ・アセンシオ、ハメス・ロドリゲス、ルーカス・バスケス、ビニシウス・ジュニオール、ロドリゲス・ゴエス、マリアーノ・ディアスら他の全てのアタッカーたちが決めたゴールの総数をも上回った。その中には打点の高いヘディングシュート、至近距離から押し込んだもの、正確無比なボレーシュート、ロングシュート、GKとの1対1を制したもの、そしてPKと、あらゆる形のゴールが含まれる。

1ー0で制したアトレティコ・マドリー戦、セビージャ戦の決勝点など、重要な勝利を手繰り寄せるゴールは多かった。背番号9ながら「10番」の役割もこなし、自身のゴールに加えて自身のゴールに加えて8アシストも記録。さらにはシーズンを通して素晴らしいフィジカルコンディションを維持し、ラ・リーガではチーム最長のプレー時間を記録している。

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ティボ・クルトワ

序盤戦の不安定な立ち上がりが嘘のように、その後はシーズンを通して素晴らしい安定感を保ち、いくつもの驚くべきセーブを披露した。出場した34試合を20失点に抑え、レアル・マドリーでは2007/08シーズンのイケル・カシージャス以来となるサモラ賞を獲得。特に6月のリーグ再開後は5試合連続で無失点を保ち、逆転優勝の立役者となった。他にもスコアレスドローに終わった9月のアトレティコ・マドリー戦、2ー0で制した2月のエル・クラシコなどで際立ったパフォーマンスを発揮。また12月のバレンシア戦では終了直前のコーナーキックで攻撃に参加し、ベンゼマの同点ゴールをアシストしている。

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カゼミロ

今季の堅守を支えたもう一人のキープレーヤーはカゼミロだ。他を圧倒するフィジカルとプレーを先読みする戦術眼でディフェィンスラインの防護壁となった。タックル数2位、インターセプト数3位、ファウル数3位という2019/20シーズンのラ・リーガで残したデータは、彼がどのような形でチームに貢献したかを物語っている。さらに攻撃面では4ゴールを記録。2ゴールを挙げた1月のセビージャ戦、唯一のゴールを決めたシーズン終盤のエスパニョール戦などで重要な勝利をもたらした。

然るべきポジションに然るべきタイミングで現れる彼にチャンスを潰されるたび、ライバルチームのファンや監督はフラストレーションを溜め込んだに違いない。ただそのような活躍を見せるたび、彼がマドリディスタの愛情とリスペクトを勝ち取ってきたことも事実である。

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フェデ・バルベルデ

今季は若きウルグアイ人MFが大人の選手に変貌し、レアル・マドリーで確固たる地位を築いたシーズンでもあった。有り余るエネルギーとフィジカル能力を駆使して先発の座をつかみ取った彼は、パスさばきやボールコントロールにおいても一流であることを証明している。マンオブザマッチに選出された10月のグラナダ戦後には、多くのファンが新世代のスターが生まれつつあることを認識。現地メディアは「ボックス・トゥ・ボックス」と表現される彼のプレースタイルをポウル・ポグバやスティーブン・ジェラードと比較した。

早くもウルグアイ代表での出場数は20試合を数え、レアル・マドリーでは試合を重ねるごとに自信を深めている。エイバル戦やレアル・ソシエダ戦では重要なゴールを決め、シーズン終盤の連戦においてはインテリオールにサイドハーフ、トップ下など複数のポジションをこなしてジダンの采配の幅を広げた。

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