【新日本プロレス】デスペラード×DOUKIの初対談!「会場に野良犬が!?」

チーム・協会

【新日本プロレスリング株式会社/中原義史】

新日本マットを席巻する“ならず者ルチャドール”エル・デスペラードと、“ハポネス・デル・マル”DOUKI。兄弟分とも言われる固い絆の二人が初対談! 
 
今回も驚愕のメキシコ現地の“とんでもリング”大放談! いったいどんな実体験エピソードが飛び出すのか?

撮影/中原義史

※以下、デスペラード&DOUKI対談(後編)の序盤をSportsnaviで無料公開!

デスペラード「控え室はブルーシートで区切られた、ただの空間(苦)。で、トイレはその端っこにバケツが置いてあるだけ」

【新日本プロレスリング株式会社/中原義史】

――後編も引き続き「メキシコとんでもリング自慢」を中心に伺いたいと思います! 前編では坂道や浜辺に設置された“とんでもリング”がお話に出ましたが、まだまだありますか?

DOUKI まだまだほんの序の口だろ? あと、メキシコでよくあるのが、試合中に急にロープが切れる(笑)。

デスペラード よくロープが切れてな。最初から「リングがないところでルチャをやれ」って言われたら心構えもできるけど、試合の途中でリングがリングじゃなくなるとさすがに戸惑うよ。

DOUKI 「オオッ!?」ってなるよな。

――ロープが切れたら、ジャベ(メキシコの関節技)の攻防ばかりになりそうですけど。

DOUKI いや、意外とそんな状況でもメキシコ人たちは飛びたがるんだよ。

デスペラード 場外にマットが敷いてない場合、お客さんのパイプイスに突っ込んで逆に助かることもあるし。

――いいクッションになると。DOUKI選手がおっしゃってたのが、“市場”でリングを組んで試合をしたこともあるとか?

DOUKI それもお祭りの一環みたいなもんだな。とにかく、メキシコはイベントがあると、店が立ち並ぶ中にリングを組むから。

――昔、日本にも屋台村プロレスというものがありましたけど。

デスペラード それ、OKUMURAさんのデビューしたとこじゃん!(笑)。

DOUKI デビューからメキシコにつながってるんだな(笑)。

――では、メキシコでは飲んだり食べながらルチャを観るのがあたりまえというか。

デスペラード 俺たち、その環境が日常だったから。

DOUKI でも、ホントにお祭りではさんざん試合してきたな。

――メキシコの会場というとCMLLのアレナ・メヒコやアレナ・コリセオが浮かびますが、報道されないだけでいろんな場所で試合をされてると。

デスペラード メチャクチャあるよ。アレナ・コアカルコっていうところがあるんだけど、そこはアリーナとは名ばかりで地べたが床じゃなくて土、しかもリングの設置場所がちょっと高くて……。

DOUKI そうだな、アレは高い。

デスペラード 「なんでこんなに?」っていうくらい高いよな、腰より上にリングがあって。

――そんなに高いんですね。

デスペラード で、控え室はブルーシートで区切られた、ただの空間(苦笑)。で、トイレはその端っこにバケツが置いてあるだけ。

――かなりパンチの効いた控え室ですね。

デスペラード と思うだろうけど、こんなのメキシコは普通だよな? 

DOUKI そうだな。とくに、“バケツトイレ”はメチャクチャ多い。

――そこで実際に用を足すわけですよね?

デスペラード もちろん。俺もさすがに慣れたな。いまじゃあ、べつに何の抵抗もねーよ。

DOUK「場外に吹っ飛んだとき、勢いあまって、会場にいた“犬”を踏んづけちゃって噛みつかれたことがあるな(笑)」

【新日本プロレスリング株式会社/中原義史】

DOUKI メキシコは日本に比べて控え室がヘンなのはあたりまえで、バスの中とかなんか全然マシな方だから。

デスペラード あと、日本によくある小学校の運動会の本部席みたいなテントに、ちょっとした側をつけただけの控え室とか。

DOUKI メキシコの控え室の8割は“ソレ”だから。だから、入場する瞬間が、お客さんには控室が丸見えになっちゃって。

デスペラード コアカルコっていう会場の控え室なんか、コンクリの壁が二面あって、そこにブルーシートがかかってるだけ。入場してリングに向かうとクツはすでに土だらけ。だって、リングに上がって最初にやることが、コレだから(コンコンと靴底をたたく仕草)。

――まずは土を落とす作業がマスト(笑)。

デスペラード あと、興行があるたび、そこは必ず犬が2〜3匹、うろついてる。

DOUKI ああ、犬は絶対にいるね。

――犬が絶対いる会場(笑)。

デスペラード マジで犬がいるんだよ! まあ、べつに犬に何かされるわけじゃねーから、いいんだけどさ。

DOUKI でも、俺は一回、相手のドロップキックで場外に吹っ飛んだとき、勢いあまって犬を踏んづけちゃって噛みつかれたことがあるな(笑)。

デスペラード ハハハハ!

DOUKI 犬もコッチもビックリしちゃって(笑)。

――犬も人間が自分のところに吹っ飛んでくるとは思わなかったでしょうね(笑)。それって野良犬なんですか?

デスペラード 野良犬なんだけど、向こうは人馴れしてる。メキシコなんか、道歩きゃ5メートルに一個、犬のフンが落ちてるし。

DOUKI メキシコは街中で野良犬を見ない日がないってくらい多いから。

デスペラード「えっ? 常設のリングの真ん中に柱が立ってんの!?(笑)」

【新日本プロレスリング株式会社/中原義史】

――あと、DOUKI選手は「リングのド真ん中に柱が刺さってた」というお話もされてましたよね?

デスペラード ……柱? それは俺、よくわかんねーな。 

DOUKI ネサっていう場所の話で、メキシコシティを東京だとしたら千葉くらいの距離感かな。そこもアレナ・ネサとか、ルチャの会場がいくつかあって、その中のひとつのリングが、ド真ん中に柱が立ってるんだよ(笑)。

デスペラード ん? どういうこと?(笑)。 

――もともと、柱が設置されてるわけですか?

DOUKI そうそう。

デスペラード えっ? 常設のリングの真ん中に柱が立ってんの!?(笑)。 
  • 前へ
  • 1
  • 次へ

1/1ページ

著者プロフィール

1972年3月6日に創業者のアントニオ猪木が旗揚げ。「キング・オブ・スポーツ」を旗頭にストロングスタイルを掲げ、1980年代-1990年代と一大ブームを巻き起こして、数多くの名選手を輩出した。2010年代以降は、棚橋弘至、中邑真輔、オカダ・カズチカらの台頭で再び隆盛を迎えて、現在は日本だけでなく海外からも多くのファンの支持を集めている。

新着記事

編集部ピックアップ

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着コラム

コラム一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント