ラ・リーガ・サンタンデール、2019/20シーズンレビュー

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レアル・マドリーの優勝、昇格組グラナダの躍進、レガネスの健闘ーーラ・リーガ史上最も長いシーズンを改めて振り返る


7月19日に行われた最終節をもって、ラ・リーガ史上最も長いシーズンが幕を閉じた。新型コロナウイルスの感染拡大による中断を強いられた異例のシーズンは、それぞれのクラブにとって特別な思い出となったはずだ。

レアル・マドリーはリーグ再開後10連勝で優勝を決めた 【(C)LaLiga】

レアル・マドリーが3季ぶり34度目の優勝
レアル・マドリーとバルセロナによる熾烈なタイトルレースは、1試合を残して決着がついた。最終的に勝ち点87を積み上げたレアル・マドリーに対し、バルセロナは5ポイント差の2位に終わっている。

レアル・マドリーの優勝は2016/17シーズン以来、3季ぶり通算34度目。ジネディーヌ・ジダン監督にとっては2度目のタイトルとなった。ラ・リーガ・サンタンデールは世界で最も困難なリーグの1つ。そこで38試合を戦い抜いた末、順位表の頂点に立つことの価値を知っている指揮官にとっては、この上ない喜びとなったことだろう。

セビージャは3季ぶりにチャンピオンズリーグへ
セビージャはヨーロッパリーグのスペシャリストであり、同大会の最多優勝回数を誇っている。それでも彼らはチャンピオンズリーグでの成功を目指して戦ってきたが、過去2シーズンはバレンシアに4位の座を譲っていた。今季は昨夏に復帰したスポーツディレクターのモンチ、そして就任1年目のジュレン・ロペテギ監督の導きにより、3季ぶりに目標を達成することになった。

グラナダは最終節で7位に滑り込み、初のヨーロッパリーグ出場を決めた 【(C)LaLiga】

史上初のヨーロッパリーグ出場を決めたグラナダ
来季アンダルシアでUEFAのコンペティションが開催されるのは、セビージャの本拠地ラモン・サンチェス・ピスフアンだけではない。グラナダがクラブ史上初めてヨーロッパリーグの出場権を手にしたからだ。ディエゴ・マルティネス率いるチームは誰もが苦戦すると考えていた昇格1年目に躍進を遂げ、7位でシーズンを終了。ビジャレアル、レアル・ソシエダと共に、来季は欧州第2のコンペティションに挑戦することになる。

オサスナ、バジャドリーらも健闘
グラナダと同じ昇格1年目のオサスナも素晴らしいシーズンを実現した。ヨーロッパには届かなかったものの10位でシーズンを終え、10月に迎えるクラブ創立100周年をトップリーグで迎えることが可能になった。

バジャドリーとエイバルの健闘も賞賛に値する。他クラブより少ない年間予算しかない中で、両者は13位と14位に入っている。

レガネスは残留まであと1ゴール足りなかった 【(C)LaLiga】

最後までもつれた残留争い
今季の残留争いは最終節の最後の1秒まで決着がつかなかった。18位のレガネスは王者レアル・マドリーを相手に勝利まであと一歩と迫った。17位のセルタがエスパニョールと引き分けたため、勝てば逆転で残留できたのだが、結果は2ー2。あと1ゴール足りず、2016/17シーズンから4年間を過ごしたラ・リーガ・サンタンデールに別れを告げることになった。

エスパニョールとマジョルカも、来季はラ・リーガ・スマートバンクで戦うことになる。エスパニョールはヨーロッパリーグで決勝トーナメント進出を果たす傍ら、ラ・リーガではクラブ史上初めて最下位でシーズンを終えた。

1年でトップリーグを離れることになったマジョルカは、連続で昇格してきた一昨季、昨季に続き、4シーズン連続で異なるカテゴリーに所属することになった。

カディスとウエスカがラ・リーガ・サンタンデールへ
降格が決まった3クラブにとって、1シーズンでラ・リーガ・サンタンデールへの復帰を果たしたウエスカは来季に目指すべき模範となる。ウエスカは1試合を残して昇格を決め、最終節でラ・リーガ・スマートバンクの王者となった。一足先に昇格を決めていたカディスにとって、トップリーグで戦うのは2005/06シーズン以来。もう1つの昇格枠は3〜6位の4チームが参加するプレーオフで争われる。

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