4.0000宣言 成田美寿々、チャリティーも倍増

チーム・協会

【<Photo:Ken Ishii/Getty Images>】

 20日、新型コロナウイルス感染症の影響で開催中止の大東建託いい部屋ネットレディスの前年優勝、成田美寿々がリモート会見を行った。

 あれから1年、夏の鳴沢ゴルフ倶楽部で展開された有村智恵とのデッドヒート。2019年シーズンの名勝負のひとつに数えられる。「肌がひりつくような優勝争いでした」と遠くを見るような視線で話した。もちろん、感触は今でも残っている。「最終日、16番で決めた7メートルのバーディーパットがターニングポイント。いい流れで次の17番ですごくいいティーショットが打てた」とも。通算13勝目は新たな可能性を見出した4日間だった。

 「洋芝が好きです。きれいにターフが飛ぶ。それから涼しい。2勝をあげたからいうわけではないけど、好きなコースです」のひとことに実感を込めている。今季は第1戦のアース・モンダミンカップで予想外の予選落ち。厳しいスタートとなった。「結果からいうと、クラブの調整ミス。スイングまで崩れてしまった。3月、ちょっとしたケガ、4月もコロナ騒動でクラブをほとんど握っていない。試合の3週前から懸命に調整したけど、前の週にボールが曲がり始めて、自分自身へ悪い印象を植え付けてしまった。アースでは、1Wを振ることがちょっと怖い。本当に残念です」と要因を語っている。

 しかし、焦りは禁物。「基本のドリルを繰り返し行い、クラブの動きだけではなく、トレーニングを行いながら、体へ覚え込ませ徐々に修正しています」というのは、自身のプレーにとって、やはり1Wが生命線だから。「やはり、武器は1W。怖がらずに振り切る。第2戦へ向け、より慎重に準備している。(コロナ騒動で開催中止が続き)試合があることを、こんなにありがたいと感じたことはありません。今度は調整ミスをしない。2勝目をあげたコースです。洋芝ですし、気持ちよくプレーをしたい」と力を込めた。

 20-21年まで続くJLPGA史上最長のシーズン。一方で、来年へ延期された東京オリンピック出場も、まだあきらめてはいない。「1年間、開催が延びたことで多くの選手にチャンスがある。逆転してやろうという気持ちになっている」。4日間大会に強いと同様、逆転は、自身の冠だ。それだけに、攻撃的なスタイルにより磨きをかける。

 1バーディーにつき、1万円のチャリティーを行うことが開幕前から決めていたが、試合減で2万円へ倍増したことを明かした。さらに、「毎ラウンドのバーディー奪取率、4.0000を目指します」と具体的な目標を。反撃スタートー久々の公式会見で存在感を示した。
(中山 亜子)

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