【サーフィン】2020年チャンピオンシップツアー全中止、来期は12月からスタート

チーム・協会

【WSL】

現地時間2020年7月17日、World Surf Leagueは、新型コロナウイルスの影響で延期されていたチャンピオンシップツアー(CT)とその下部リーグにあたる予選シリーズ(CSとQS)について、今シーズンは全て中止とすることを発表した。CTには5年目となる五十嵐カノアのほか、今シーズンから都筑有夢路が参戦する予定だった。

2021年度のCTは、ハワイ州と地方自治体の承認および安全な海外渡航ができる状態であることを前提に、2020年11月にマウイ島で行われるウィメンズの初戦、12月にオアフ島で行われるメンズの初戦からスタートする予定。

タヒチまでの10戦の結果をもとに、トップ5の選手がワールドタイトルを争う新しい1日形式のイベント「The WSL Finals」が9月に行われる。場所は未定。

2021年の新ツアーフォーマット

2021 WSLチャンピオンシップツアーの主な変更点は以下の通り。

「The WSL Finals」

メンズとウィメンズのワールドタイトルは、9月に行われるワンデイイベント「The WSL Finals」で決定される。10試合の結果、トップ5の選手が、新たなサーフオフ形式のイベントで最後のタイトルを争いを行う。場所は未定。

男女の試合数が同一に

2021年のCTではウィメンズとメンズの両方でそれぞれ10試合と「The WSL Finals」が行われ、男女の試合数が同一となるのはWSL史上初の試み。タヒチ・チョープーでは、2006年以来初となるウィメンズのイベントが行われることになる。

ツアーの季節分け

CTスケジュールの再編に加えて、CTと予選リーグのチャレンジャーシリーズ(CS)およびクオリファイングシリーズ(QS)が明確にシーズン分けされる。

まず、QSが2021年6月末までに実施され、CS対象者を決定。その後、2021年8月から12月までCSが実施される。これにより、CT選手はCTイベントに集中したうえで、CT落ちした場合は年度後半にCS参戦することができる。

2020年に実施済みのQSイベントのポイントは2021年に持ち越される。

CSおよびQSの詳細:https://www.worldsurfleague.com/posts/453774/faq-wsl-qs-and-challenger-series-restructure

【WSL】

2021チャンピオンシップツアーシーズン

第1戦
2020年11月25日〜12月6日:ハワイ、マウイ島
Shiseido Maui Pro presented by ROXY

2020年12月8日〜20日:オアフ島、ハワイ
Billabong Pipe Masters

第2戦
2021年2月18日〜28日:ペニシェ、ポルトガル
MEO Pro Portugal

第3戦
2021年3月18日〜28日:オーストラリア、クイーンズランド
Corona Open Gold Coast presented by Billabong

第4戦
2021年4月1日〜11日:ビクトリア、オーストラリア
Rip Curl Pro Bells Beach

第5戦
2021年4月16日〜26日:オーストラリア西部、オーストラリア
Margaret River Pro

第6戦
2021年5月20日〜29日:サクアレマ、ブラジル
Oi Rio Pro presented by Corona

第7戦
2021年6月10〜13日:アメリカ、カリフォルニア
Surf Ranch Pro

第8戦
2021年6月20日〜29日:インドネシア
Quiksilver Pro G-Land

第9戦
2021年7月7日〜19日:南アフリカ
Corona Open J-Bay

第10戦
2021年8月26日〜9月6日:チョープー、タヒチ
Outerknown Tahiti Pro

第11戦
2021年9月8日〜16日:場所未定
The WSL Finals

※すべてのイベントと日程は、世界の渡航制限等COVID-19関連の制限により変更される可能性がある。

今回の編成変更により、フランス・ホセゴーでのイベントはなくなるが、2021年のCS開催に向けてWSLはQuiksilverおよびROXYと調整を行っていく。

【Photo: WSL / MATT DUNBAR】

2022年から「ミッドシーズンカット」を導入

2022年シーズンのCTから「ミッドシーズンカット」が導入される。シーズンの中間点、メンズとウィメンズの各スポットをそれぞれ36から18に、24から12に半減させ、GランドやJベイなどでの後半戦でうねりが確実にヒットするタイミングでイベントを実施すると同時に、スター選手の露出を増やす。2021年は新フォーマットへの移行期間として、ミッドシーズンカットの制度は導入されない。

2020年は特別イベント「WSLカウントダウン」を実施

未だに世界中で渡航制限がされている2020年は、「WSLカウントダウン」題したCTサーファーが参加するスペシャルティイベントを、アメリカ、オーストラリア、フランス、ポルトガルで開催する。

アメリカ
8月に、サーフランチで男女混合のチーム形式のランブルイベントが行われる

オーストラリア
9〜10月にゴールドコーストとマーガレットリバーでストライキミッションイベント「Australian Grand Slam」を実施

ヨーロッパ
9月下旬から10月上旬にかけて、フランスとポルトガルでリージョナルCTスターが参戦する「Euro Surf Cup」が行われる

WSLは、疾病管理予防センターや世界保健機関などからの情報をもとに、全てのイベントを実施する地域で公衆衛生や各地当局との協議を通じて作成された安全衛生ガイドラインの沿って行われ、また他のスポーツリーグの実施例やライブ放送のみ無観客試合を行ったイベントなども参考にする。
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