波乱続きのハンデ戦! 函館記念を分析する
【2020/2/2 京都10R 飛鳥ステークス 1着 3番 バイオスパーク】
函館記念 近5年の3着以内馬一覧
■表1 【函館記念 近5年の3着以内馬一覧】
3着以内馬の4コーナー通過順では、16年3着ツクバアズマオー以外の14頭はいずれも5番手以内につけていた。中団・後方からの差し・追い込みでは厳しい。また、上がり3ハロンも34秒台が18年1・2着の2頭のみで、13頭は35秒〜36秒台となっている。瞬発力に優れたタイプよりも逃げ・先行馬でなだれ込める持久力タイプが好走している。
最後に人気順を見ると、1番人気【1.0.0.4】、2番人気【0.0.0.5】と不振傾向にある。3番人気馬が【2.0.1.2】で連対率・複勝率でトップタイ。勝ち馬は上位5番人気以内から出ているものの、2着馬は5頭すべて7番人気以下、3着馬も4頭が7番人気以下と人気薄の激走が目立つ。毎年9番人気以下が1頭は好走しており、3連単では昨年の5万2140円以外はすべて10万円以上と波乱傾向が強い一戦だ。
函館記念 近5年の枠番別成績
■表2 【函館記念 近5年の枠番別成績】
函館記念 近5年の年齢別成績
■表3 【函館記念 近5年の年齢別成績】
函館記念 近5年の前走レース別成績
■表4 【函館記念 近5年の前走レース別成績】
他では天皇賞・春組や日経賞組からも好走馬が出ており、これら今回距離短縮組はのべ【1.2.1.9】で複勝率30.8%と高い。
巴賞組の前走着順別成績(近5年)
■表5 【巴賞組の前走着順別成績(近5年)】
函館記念 近5年の前走からの斤量増減別成績
■表6 【函館記念 近5年の前走からの斤量増減別成績】
斤量増減なしの馬は16年マイネルミラノら2勝も、近3年は3着以内馬が出ておらず、複勝率は最も低い。今回斤量増の馬は出走数こそ少ないが、近2年好走馬が出ており、複勝率22.2%と斤量減の馬に迫っている。
函館記念 近5年の前走競馬場別成績
■表7 【函館記念 近5年の前走競馬場別成績】
今年の函館記念の出走予定馬(7/15時点)
■表8 【今年の函館記念の出走予定馬(7/15時点)】
上位人気が予想されるのは表の上位2頭、トーラスジェミニとレイエンダ。しかし、トーラスジェミニは苦戦傾向が続く巴賞1着馬。レイエンダは前走東京のエプソムC組は良いものの、前走から斤量据え置きは割引材料だ。
<結論>
他ではベストアプローチ。前走長期休養明けの巴賞で6着。表5で示した巴賞組6着以下に該当している。一叩きした効果がありそうで、変わり身に注目。また、巴賞着外組から穴でレッドサイオン、ドゥオーモもチェックしておきたい。
文:ケンタロウ(けんたろう)
1978年6月、鹿児島県生まれ。早稲田大学社会科学部卒業。初めて買った馬券が大当たりし、それから競馬にのめり込むように。データでは、開催日の馬場やコース適性に注目している。好きなタイプは逃げか追い込み。馬券は1着にこだわった単勝、馬単派。料理研究家ではない。
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