日本サーフィン連盟が、大会・イベントの開催に向けた「感染拡大予防ガイドライン」を発表

チーム・協会

【NSA】

7月10日、日本サーフィン連盟(NSA)が、新型コロナウイルス感染症対策における大会イベント・ガイドラインを発表した。

今回のガイドラインは現時点での感染予防策を考慮して作成。今後も必要に応じて適宜改訂を行っていく。あわせて、大会・イベント会場等へ掲示できるようポスターデータも作成した・

新型コロナウイルス感染症の終息には、まだしばらく期間を要することが予想され、「本ガイドラインを参考に活動再開を検討してみて」ほしいとした。

日本サーフィン連盟における新型コロナウイルス感染症対策 大会・イベント開催に向けたガイドライン

1 新型コロナウイルス感染症の2つの感染経路について

(1)飛沫感染
咳・くしゃみ,おしゃべりにより排出される、ウイルスを含んだ飛沫による感染。多くの人が集まる環境、近距離での会話、換気の悪い密閉空間といった条件が重なると、感染リスクが高くなります。

(2)接触感染
汚染した環境を触れた手指などを介してウイルスが粘膜(口、鼻、眼など)から侵入することにより感染します。ウイルスはテーブルなどに付着し、一定期間生存すると言われています。

2 大会やイベント開催に当たっての考え方

サーフィン競技自体は三つの密(密閉・密集・密接)に値しないと考えられますが、移動やイベント運営については注意が必要です。人が集まる大会やイベント会場においては基本的な感染防止対策が必須となります。また、 大会の再開に関しては、クラスター発生時には社会的な影響が大きいことも、事前に考えなければなりません。大会やイベントを開催しようとする際 クラスターや感染症発生時の追跡調査協力、情報提供のための情報管理も必要となります。

・感染予防の担当者を、大会主催者に 1 人用意する。
・開催自治体の感染予防ガイドラインを遵守する。
・自治体で感染状況がコントロールされ、社会的に開催が容認されているか確認する。
・感染対策を徹底し、遵守することが大会関係者に周知・徹底する。
・大会に参加する選手・関係者の連絡先などを把握していて、感染・クラスター発生時の追跡に必要な情報を提供することができる。
・医学的見地から大会を開催可能と判断している。

3 主催者の開催準備における感染防止対策

主催者は開催準備においても感染防止策を講じます。受付などの対面業務の削減や、参加者の健康管理も課題となります。

・PC やスマートフォンを使ったオンライン受付の導入を推奨。
・受付窓口には、手指消毒剤を設置する。
・発熱や軽度でも咳・咽頭痛などの症状がある人は入場しないよう呼び掛ける。
・人と人が対面する場所は、アクリル板、透明ビニールカーテンなどで遮蔽する。
・参加者が距離をおいて並べるように目印の設置等を行う。
・受付を行うスタッフは必ずマスクを着用する。
・当日の受付のほか、競技会前日の受付等混雑を極力避ける。
・参加者に問診票の提出を求める。
・万が一感染が発生した場合に備え、個人情報の取扱いに十分注意しながら、参加者より提出を求めた書面について、保存期間(少なくとも1月以上)を定めて保存しておく。
・競技会後に参加者から新型コロナウイルス感染症を発症したとの報告があった場合、地域の生活圏において感染拡大の可能性が報告された場合の対応方針について、自治体とあらかじめ検討しておく。

4 主催者の当日注意すべき事項

・本部、ジャッジテントなど、密室を避け換気に配慮する。
・参加者に手洗い、手指消毒を行うよう声を掛ける。
・手洗い場には石鹸(ポンプ型)を用意する。固形石鹸は避ける。
・「手洗いは 30 秒以上」等、手洗いを奨励する掲示を行う。
・トイレの蓋を閉めて汚物を流すよう掲示する。
・手洗いが難しい場合は、アルコール等の手指消毒剤を用意する。
・待機スペースには広さとゆとりを持たせ、他の参加者と密になることを避ける(障がい者の介助を行う場合を除く)。
・複数の参加者が触れると考えられる場所(ドアノブ、テーブル、イス等)については、時間を決めて、スタッフがこまめに消毒する。
・ゼッケン再使用の際は、流水で 20 秒程度洗浄する。
・飲食物を取り扱う出店者にはマスク着用を義務付け、手洗いを徹底させる。
・きちんと感染防止策が遵守されているか、会場内を定期的に巡回・確認する。
・主催者が実施すべき事項や参加者が遵守すべき事項をあらかじめ整理し、チェックリスト化したものを適切な場所(競技会の受付場所等)に掲示する。
・感染防止のために参加者が遵守すべき事項を明確にし、これを遵守できない参加者には、参加取消しや途中退場を求めることがあることを周知する。

5主催者に推奨するその他事項

・インターネット配信など利用し、競技もオンラインで閲覧可能にする。
・得点や結果もオンラインで確認できるシステムの使用を検討する。
・大会会場の Wi-Fi 環境を整備などする。

6 参加者への注意喚起

主催者が参加者に求める感染拡大防止策として、以下のものが挙げられます。

・非接触体温計などで体温チェックに協力する。
・37.5 度以上の発熱など風邪の症状がある場合、来場を控える。
・体調不良の際は本部にまず電話連絡すること。
・以下の事項に該当する場合は、参加を見合わせる。
ア 体調がよくない場合 (例:発熱、咳、咽頭痛、味覚・嗅覚異常などがある場合)。
イ 感染者もしくは感染が強く疑われる人と同居しているか濃厚接触歴がある場合。
ウ 過去 14 日以内に政府から入国制限、入国後の観察期間を必要とされている国、地域等への渡航又は当該在住者との濃厚接触がある場合。
・マスクを持参する(参加受付時や競技を行っていない際や会話をする際にはマスクを着用する)。
・熱中症予防策として、人と十分な距離が確保できる場合には適宜マスクを外す。
・こまめな手洗い、アルコール等による手指消毒をする。
・他の参加者、主催者スタッフ等との距離(できるだけ2m以上)を確保する。
・大きな声で会話、応援等をしない。
・握手、ハグなどは避け、接触は最小限にする。
・感染防止のために主催者が決めたルールの遵守、主催者の指示に従う。
・競技会終了後2週間以内に新型コロナウイルス感染症を発症した場合は、主催者に対して速やかに濃厚接触者の有無等について報告する。

7 屋内イベント(ミーティングや講義等)の感染防止策(補足)

(1)クラスターが発生しない施設(三つの密を回避)
・必要に応じて入場者の制限や誘導する。
・手指の消毒設備を設置する。
・マスクの着用をする。
・室内の換気をする。
・人と人との距離を適切にとる。
・大声での会話を控える。

(2)参加募集の際の注意点
・参加希望者に問診票の提出を求める。
・利用者が以下の事項に該当する場合は、利用の見合わせを求める。
ア 体調がよくない場合。 (例:発熱、咳、咽頭痛、味覚・嗅覚異常などがある場合)
イ 感染者もしくは感染が強く疑われる人と同居しているか濃厚接触歴がある場合。
ウ 過去 14 日以内に政府から入国制限、入国後の観察期間を必要とされてい
る国、地域 等への渡航又は当該在住者との濃厚接触がある場合。

(3)利用時当日のスタッフ注意点
・マスクを持参する。
・こまめな手洗い、アルコール等による手指消毒を実施する。
・受付窓口には、手指消毒薬を設置する。
・発熱や軽度であっても咳・咽頭痛などの症状がある人は入場しないように呼び掛ける(状況によっては、発熱者を体温計などで特定し入場を制限する)。
・人と人が対面する場所は、アクリル板、透明ビニールカーテンなどで遮蔽する。
・利用者が距離をおいて並べるように目印の設置等を行う。
・受付を行うスタッフには、マスクを着用する。
・PC やスマートフォンを使ったオンライン的な受付を推奨し、受付場所での金銭授受等の接触を避けるよう努める。
・他の利用者、施設管理者等との距離(できるだけ2m以上)を確保すること(障がい者の誘導や介助を行う場合を除く)。
・参加者が密な状態になるおそれがある場合は、入場制限を行う。
・利用者がマスクを準備しているか確認する。
・ゴミの持ち帰りを参加者に呼びかけ、万が一ゴミが出た場合はビニール袋に入れて密閉して縛り廃棄する。
・ゴミを回収する場合は、マスクや手袋を着用する。
・施設利用前後のミーティング等においても、三つの密を避ける。
・利用中に大きな声で会話しない。
・感染防止のために施設管理者が決めたその他の措置の遵守、施設管理者の指示に従う。
・利用終了後2週間以内に新型コロナウイルス感染症を発症した場合は、施設管理者に対して 速やかに濃厚接触者の有無等について報告する。

(4)屋内イベント参加者が遵守するべき事項
・非接触体温計などで体温チェックに協力する。
・37.5 度以上の発熱など風邪の症状がある場合、来場を控える。
・体調不良の際は本部にまず電話連絡する。
・参加者は以下の事項に該当する場合は、自粛的に参加を見合わせる。
ア 体調がよくない場合。 (例:発熱、咳、咽頭痛、味覚・嗅覚異常などがある場合)
イ 感染者もしくは感染が強く疑われる人と同居しているか濃厚接触歴がある場合。
ウ 過去 14 日以内に政府から入国制限、入国後の観察期間を必要とされている国、地域 等への渡航又は当該在住者との濃厚接触がある場合。
・マスクを持参する(受付時や会話をする際にはマスクを着用すること)。
・こまめな手洗い、アルコール等による手指消毒を実施する。
・他の利用者、施設管理者スタッフ等との距離(できるだけ2m以上)を確保する。
・利用中に大きな声で会話をしない。
・感染防止のために施設管理者や主催者が決めたルールに従う。
・利用終了後2週間以内に新型コロナウイルス感染症を発症した場合は、施設管理者に対して 速やかに濃厚接触者の有無等について報告する。
・施設利用前後のミーティングや懇親会等においても、三つの密を避ける。

8 関係機関のガイドラインの遵守

スポーツ活動が徐々に再開されることを念頭に、スポーツイベントを再開するにあたり、独立法人日本スポーツ振興センター、ハイパフォーマンスセンター、公益財団法人日本オリンピック委員会、日本パラリンピック委員会が作成した「新型コロナウィルス感染症対策としてのスポーツ活動再開ガイドライン」、及び公益財団法人日本スポーツ協会、公益財団法人日本障がい者スポーツ協会が作成した、「スポーツイベント再開に向けた感染拡大予防ガイドライン(改訂版)」を遵守するようにすること。
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