ロッテ佐々木朗希が肌で感じとったプロ野球開幕戦 独特の雰囲気。

千葉ロッテマリーンズ
チーム・協会

【ダイナミックなフォームが特徴的な佐々木朗希投手】

 開幕戦は今まで経験をしたことがない独特の緊張感を感じとる事が出来ました。6月19日、PayPayドームでの福岡ソフトバンクホークスとの開幕3連戦は一軍遠征に帯同して調整をさせていただきました。無観客とはいえ始めて体験するプロの開幕戦。すべてが新鮮でした。

 マリーンズの開幕投手は石川歩さんでした。投げ終わった後の疲れ切った表情が忘れられません。何百球も投げ込みをしたような凄い疲れた表情をされていました。開幕戦というのは長い目で見れば120試合のうちの1試合でただの1試合かもしれませんが、石川さんの姿から特別な試合であることが分かりました。

 試合前に井口資仁監督は全選手の前でスピーチをされました。これもプロ野球の独特の雰囲気を感じました。監督は「みんな元気で助け合って、信頼し合って一年間戦っていこう。今日から120試合、全力で最後まで突き進もう。今年は勝ち抜く!絶対に勝てるよ。今日からその気になってやっていこう」と話をされました。その時の全員の表情からキャンプや練習の時には見た事がないようなピリピリとしたものを感じました。普段は気さくな先輩方のスイッチが入った瞬間だったと思います。

 試合は九回二死から同点に追いつきましたが、延長十回に1対2でサヨナラ負け。両軍なかなか点が入りませんでしたが、様々な駆け引きなど攻防を繰り返しているのが伝わってきました。今回、このように一軍に帯同をさせていただき、この開幕の独特の雰囲気を感じることが出来て、とてもいい経験になったと思います。色々と勉強になりましたし、自分の中でも感じることがありました。そしてなによりも今回、新型コロナウィルスの事もあり開幕が延期を続けた中で、イレギュラーな形とはいえ開幕しプロ野球が始まったことの幸せを感じまし、開幕に向けてご尽力いただいた方々に感謝の気持ちを強く持ちました。

 自分はまだ一軍で投げてもいない投手ですが、いつかこの開幕という舞台で投げたいという想いを強くしました。そのために今は地道に体作りをして、この大舞台で指名される投手になれるように日々をしっかりと過ごしていきたいと思います。

文 千葉ロッテマリーンズ投手 佐々木朗希
構成 千葉ロッテマリーンズ広報室 梶原紀章
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