無観客でのびのびプレー 田中瑞希が初Vへ前進

チーム・協会

【<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>】

 2020-21年JLPGAツアー第1戦『アース・モンダミンカップ』(賞金総額2億4,000万円 優勝賞金4,320万円大会)第3日が6月27日、千葉県袖ケ浦市・カメリアヒルズカントリークラブ(6,622ヤード/パー72)で行われ、19年の最終プロテストで合格した田中瑞希が、通算11アンダーで首位を守った。3打差の通算8アンダー、2位タイは古江彩佳、西郷真央。鈴木愛は通算7アンダー、4位タイから逆転Vを狙う。(天候:曇り 気温:26.2℃ 風速:0.6m/s)

 151センチとは思えないほど、豪快なプレー。首位を守った田中瑞希は、1Wの飛距離が自慢だ。「小さい頃から、大きくクラブを振ることを繰り返した。大きなスイングをすれば、飛距離で悩むことはない」という達観した姿勢を貫いている。

 単独首位スタートの第3日。幸先良く、1番で2メートルのバーディーパットを沈めると、「普通です。きのうと変わらず、スタートできた」。緊張感を感じさせない。伸び伸びとプレーをする。ただ、プレーの調子は日々、変動するものだ。「きょうは、第2打でバーディーチャンスをつくる確率が低い。きのうより、スムーズにいかなかった」という。

 後半へ入って11番では、3パットのボギーを叩いた。「ずっと、耐えるゴルフでしたね」と1日を総括する。今大会は1日「4アンダー」の目標だ。それだけに、「(18番のバーディーを)獲りたかった」と悔しがった。カップに蹴られるアンラッキーも、またゴルフである。

 黄金世代の新鋭として一躍、注目が集まる。昨シーズンはTP単年登録を経て、11月の最終プロテストに3度目の挑戦で合格。ずっと、同世代の活躍を目の当たりにしている。高校の同級生で「身近なライバル」という大里桃子の、18年CAT Ladies初優勝シーン。練習生をしていた地元・熊本のコースでテレビ中継を食い入るように見つめている。「同級生が活躍。私も、優勝して追いつきたい。全国の皆さんに私を知っていただきたいです」とPRにも余念がない。

 最終日、最終組の優勝争いは、「もし、多くのギャラリーの皆さんが目の前にいらっしゃったら、すごく緊張するでしょう。無観客試合で良かった。ここまで落ち着いてプレーできていますから…」のひとことが笑いを誘った。(鈴木 孝之)
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