鈴木愛 ラスト1ホールでまさか…

チーム・協会

【<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>】

アース・モンダミンカップ カメリアヒルズカントリークラブ(千葉県)第2日

 120点のプレーが急下降。やはり9番は怖い。首位を快走していた鈴木 愛にとって、まさに好事魔多し-の最終ホールとなった。「結構、アゲンストの風が強かったので、4Uで打ちました。とても良い感じだったけど、まさかボールが池へ…」。第1日はバーディー奪取に成功している。気まぐれな風が試練を与えた形だ。

 そして第3打。残り55ヤードで58度を選択する。ここでも、また想定外の出来事があった。「グリーンでバーンとボールが跳ねて、バンカーの目玉に」。このホールでトリプルボギーを叩いた。「さすがに、最後だけは納得がいかない感じです。いいショットをしても、結果が出なかった。風の影響だし、仕方がない」と、折り合いをつけている。

 とはいえ、70のラウンドは、さすがと大向うをうならせるようなシーンがたくさんあった。10、13番では6メートルのバーディーを決め、2番のチップインも印象に残る。「ショットがきのうと比べ、とても良かった。もう、ちょっとスコアを伸ばせたかなぁと思う。でも、ピン位置が難しく、風が吹いていたから、9番を除けば、100点。いや、120点をあげてもいい。だけど、30点になった」と厳しい自己採点だった。

 首位とは3打差の2位タイで迎える決勝ラウンド。「久しぶりの試合だから、足が疲れました。きょうは軽く調整をして、残りの2日間に備えたい」と気分転換を図る。女王は勝負の怖さを、かみしめた。(鈴木 孝之)
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