フットサルワールドカップの1年延期を受けて、ブルーノ・ガルシア監督がコメント。「延期は、FIFAによる適切な判断だと思っています」

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【軍記ひろし】

夏以降に強化合宿を計画

日本サッカー協会(JFA)は26日、FIFAフットサルワールドカップリトアニア2020が1年延期となったことを受けて、ブルーノ・ガルシア代表監督のコメントを発表した。

ブルーノ監督は延期について、健康面への配慮、いい準備をするための公正さ、そしてこの大会の威光を守るためにも「FIFAによる適切な判断だと思っています」と述べた。

また、夏以降に強化合宿を計画しているそうでそこでは「心身のコンディション調整を行い、ゲームモデルの体現力回復、パフォーマンスレベルの立ち上げを図りたい」と考えているそうだ。

ただ、当面の目標はAFCフットサル選手権で出場枠を獲得すること。ブルーノ監督は「自粛期間も選手たちとのコミュニケーションを維持し、どんな過ごし方をしているか把握しています。私たちとしてはこの期間を経てもなお、これまでと同様にワールドカップの出場枠を獲得できると確信しています」と未曾有の事態の中でも自信をのぞかせた。

以下は、JFAが発表したブルーノ・ガルシア監督のコメント全文

FIFAフットサルワールドカップ2020開催延期について/ブルーノ・ガルシア監督コメント

国際サッカー連盟(FIFA)は、今年9月に開催予定だったFIFAフットサルワールドカップリトアニア2020を、2021年9月12日から10月3日に延期することを発表しました。

ブルーノ・ガルシア 監督コメント

フットサルワールドカップが来年に延期されたことについて


フットサルワールドカップの延期は、FIFAによる適切な判断だと思っています。その理由は3つあり、まずは健康面への配慮という点です。選手・チームが心身を整える時間は最低限必要です。もう一つは公正さ。南米やヨーロッパではすでに出場国が決まっている一方で、アジアや北中米カリブ海など、これから予選が行われる地域もあります。その差を埋め、良い準備をするための時間の猶予を作ることは公正さという点でも重要だと思います。そして大会としての”エクセレンス(至高)”に関わるという点です。ワールドカップはフットサルに競技として取り組む者にとって”極み”の大会です。その四年に一度の至高の場に、十分なパフォーマンスを発揮できるようにするというのは、この大会の威光を守る上で重要なことだと思います。

延期されたことで強化にあてる時間が増えますが、どのような点に注力してトレーニングしていく予定か

まずやらなければならないのは、選手たちがどのような状況にあるかを見極めることです。選手たちは1月にリーグ戦が終わって、トップレベルでの試合をする機会がないまま数カ月を過ごしています。今年は夏以降に強化合宿を計画していますが、それを通じて心身のコンディション調整を行い、ゲームモデルの体現力回復、パフォーマンスレベルの立ち上げを図りたいと考えています。また、大会の延期は、比較的年齢層の高いメンバーがいる私たち日本代表チームのメンバーにとって、良いコンディションで大会に臨むという新たなチャレンジが生まれたことになります。それだけでなく、けがや不調を抱えている選手にとっては、メンバー入りの競争に加わることができるチャンスになるとも言えます。

ワールドカップ出場に向けて

当面の目標はAFCフットサル選手権で出場枠を獲得することです。自粛期間も選手たちとのコミュニケーションを維持し、どんな過ごし方をしているか把握しています。私たちとしてはこの期間を経てもなお、これまでと同様にワールドカップの出場枠を獲得できると確信しています。日程を大きく変更しなければならなくなったのはFリーグもJFAも同じで、それを調整していくというのは並大抵のことではありません。だからこそ、それだけのエネルギーを与えられた代表チームとしては必ず目標を達成したいと思います。
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