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制球に苦しむ場面も見られたが、持ち味のストレートは唸りを上げている北山比呂(東芝)。

【週刊グランドスラム49】「課題をひとつずつ潰しながら前に進んでいる」東芝のルーキー右腕・北山比呂

公益財団法人 日本野球連盟

 完封勝利を収めた6月20日のJR東日本とのオープン戦の翌21日、東芝は自社グラウンドに桐蔭横浜大を迎えて汗を流した。東芝にとっては、緊急事態宣言による自粛明け4試合目となるオープン戦だ。
 先発マウンドを担ったのは、ルーキーの北山比呂。日体大時代に叩き出した154キロが最速という右の本格派である。平馬 淳監督が「ボールの強さ、気持ちの強さを持っている。そして、思い切り腕を振れるところがいい」と評する期待の星だが、1回表から課題とする制球に苦しんだ。一死から中前安打、左前安打、そして中前適時打を浴びて早々に1点を失う。いずれのヒットもボール球が先行する中で甘く入ったストレートを打たれたものだった。
「変化球でストライクが取れずに、カウントを悪くしてストライクを取りにいったボールを打たれてしまった。自分自身でピッチングを苦しくする悪い部分が出てしまった」
 15日に行なわれた日本通運とのオープン戦では1回5失点と、同じように苦しんでいた。
「日通戦も、変化球でストライクが取れずにカウントを不利にして……。上手くカウントを整えられた場面もあったんですが、結局は決め球を投げ切れなくて失点してしまいました」
 変化球ではカーブやスライダーも駆使するが、中でもフォークボールの精度を上げたいと北山は言う。
 試合は、終盤にも追加点を奪われる展開。攻撃陣は、5回裏に佐藤 旭が放った右中間への二塁打がチーム初安打。6回裏には、2年目の長沢吉貴に中前安打が飛び出すも、散発の2安打ではどうにもならず、完封負けとなった。試合後の平馬監督はこう話す。
「レギュラーと控えの差をなくす意味でも、チームの底上げが大事ですね。そういう中で、約2か月の自主練習期間を経て成長が見えた選手もいます。例えば、ピッチャーの山本翔大。昨年の公式戦では登板機会がなかった左投手ですが、今年にかける思いは伝わってきますし、技術的な成長も見られます」
 桐蔭横浜大戦での山本は、9回表に登板して犠飛で1点を失ったが、マウンドで躍動する姿が確かに見られた。

自主練習の期間に自分自身を見詰め直した

 先発した北山も、一歩ずつではあるものの前進しているという印象だ。グループ分けをして自主練習に励んだ日々。体幹強化やウエイト・トレーニング、そしてピッチング練習に集中した期間がなかったら、「試合で投げられる状態にもなっていなかったかもしれない」という北山は、さらにこう続ける。
「自粛期間は、自分自身を見詰め直す機会になりました。試合がなかった分、対バッターのことではなく、じっくりと自分のピッチングを考え、練習することができました。3月の時点では自信がなく、技術もなく、悩んでばかり。今でも課題はたくさんあるんですけど、ひとつずつ潰しながら前に進んでいる実感はあります」
 昨シーズンまで宮川 哲(現・埼玉西武)が着けていた背番号18。そのエースナンバーを継承したルーキーは、東芝のブランドを肌で感じながら、オープン戦での経験も力に換えて日々成長することを誓う。
(文・写真=佐々木 亨)

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1949年に設立した社会人野球を統轄する(公財)日本野球連盟の公式アカウントです。全国の企業、クラブチームが所属し、中学硬式や女子野球の団体も加盟しています。1993年から刊行している社会人野球オフィシャル・ガイド『グランドスラム』の編集部と連携し、都市対抗野球大会をはじめ、社会人野球の魅力や様々な情報を、毎週金曜日に更新する『週刊グランドスラム』などでお届けします。

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