【新日本プロレス】SHO「鷹木ができなかった『SUPER Jr.』優勝を目指す」

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【新日本プロレスリング株式会社/タイコウクニヨシ】

『令和時代の新日本プロレスジュニア』は、 新日本ジュニア戦士たちの“本音”に迫るインタビュー集中連載! 

今回は、ROPPONGI 3KのSHO選手が登場! 今年の『SUPER Jr.』に賭けていた想い、ヘビー級に転向した鷹木信悟への気持ち、さらにパートナー・YOHとは闘いたい? ジュニアについて直撃!

撮影/タイコウクニヨシ

※このインタビューは『NEW JAPAN CUP 2020』エントリー発表前の6月1日に収録。

※以下、SHO選手インタビュー(前編)の序盤をSportsnaviで無料公開!

自分はヘビーとジュニアは“強い級”と“弱い級”ではないと思ってるし、ただ階級の違いというだけで

【新日本プロレスリング株式会社/タイコウクニヨシ】

――エル・デスペラード選手、YOH選手、高橋ヒロム選手の順に話を伺ってきた『令和時代の新日本ジュニア』ですが、トリとしてSHO選手に登場してもらいます。

SHO  最後が自分でいいんですかね? というか、「アレ? なかなか自分の出番が来ないな」とは思ってました。むしろ「チャンピオンの高橋ヒロムが出たし、自分はナシかな?」って思ってたくらいで(苦笑)。

――万を持してということで(笑)。まず、新型コロナの影響により、5〜6月に開催予定だった『BEST OF THE SUPER Jr.』が一旦見送られましたが、率直なお気持ちは?

SHO 去年の『SUPER Jr.』が終わった段階で「来年こそは!」っていう思いで、この一年間を過ごしてきたので、「マジか!?」っていうのはありました。ただ薄々、厳しいだろうなと思ってましたけど。

――プロレスをはじめ、さまざまなイベントが中止となっていましたから。

SHO やむを得ないにしろ、楽しみにしていたぶん、正式な発表を聞くとショックでしたね。ただ、延期してでも年内のどこかでやってほしいです! いま自分はジュニアタッグのベルトを持ってることもあり、これを逃したらシングルをやる機会もなかなかなさそうなんで。今年中に、2020年の『SUPER Jr.』のチャンピオンを決めたいですね。

――2020年はある種、ジュニアの転換期だと思います。ジュニアの象徴だった獣神サンダー・ライガーさんも引退されましたし、去年の『SUPER Jr.』のファイナリストであるウィル・オスプレイ選手と鷹木信悟選手もヘビーに転向して。

SHO ハイ。正直、その二人がジュニアにいないことへの、もどかしさみたいなものはありますね。オスプレイが連覇を狙って、また出場する可能性は低いでしょうし。

――同じCHAOSであるオスプレイ選手は昨年、二つの階級を股にかけて活躍し、今年2月にザック・セイバーJr.選手からブリティッシュヘビーのベルトを奪取すると、正式にヘビー転向を宣言しました。

【Beyond Gorrilla】

SHO ただ、単純に体重が100キロを超えたなら、ヘビー級転向は「止むを得ない」と思います。ただ、ヘビーのほうが強くてジュニアのほうが弱いから、100キロ未満でもアッチに転向するってなると「ちょっと待ってくれ」とはなっちゃいますね。自分はヘビーとジュニアは“強い級”と“弱い級”ではないと思ってるし、ただ階級の違いというだけで。

――体重の数値で区別されているだけだ、と。

SHO ハイ。格闘技の場合は公平に争うという部分で階級はわけられてるものですけど、新日本のリングの場合はそれよりも、ジュニアは“別物”として、ヘビーに見せられない戦いを繰り広げられると思っているので。だから、オスプレイは単純にジュニアとは“別物”であるヘビーの戦いをしたいってことなのかな、と思ってますけど。

――そのオスプレイ選手は近年の新日本ジュニアシーンを引っ張ってきました。

SHO そうですね。ここ数年の新日本のジュニアの代名詞であり、プロレスを知らない人に「新日本ジュニアはこういう戦いだ」っていうのを説明するのに適任だったというか。だから、ヘビーに戦場を移すのはちょっとくやしいですね。

――複雑な思いはあるわけですね。

SHO でも、もし100キロないのであれば、今年も『SUPER Jr.』に出てもらっても全然いいと思いますし、出たとしてもオスプレイがまた優勝するとはかぎらないので。オスプレイにかぎらず、いまヘビーで戦ってて100キロない選手は、『SUPER Jr.』参戦にドンドン声を上げてもらってもいいと思います。

鷹木信悟が『SUPER Jr.』に出ないなら、準優勝の記録だけが残る。自分はキャリアの中で、鷹木信悟ができなかった優勝というものを目指したいですね

【新日本プロレスリング株式会社】

――もうひとりの昨年の『SUPER Jr.』ファイナリストである鷹木選手は、SHO選手もかなり意識してやり合ってきた相手ですよね(※このインタビューは『NEW JAPAN CUP 2020』での対戦決定前に収録)。

SHO ええ。彼こそ、100キロいってるかも知れないですね(笑)。いま、NEVER無差別のベルトを巻いてるのは素直にすごいと思います。その無差別のベルトは150キロでも、70キロでも挑戦ができて、そういう枠にとらわれない戦いが見られるのが、NEVERのいいところというか。

――SHO選手は鷹木選手がNEVERを巻く以前から、あのベルトへの興味を示してましたよね。

SHO ハイ。もともと自分は無差別級の試合が好きなんで。そのベルトをあの男が、いま巻いてる、と。

――昨年の5.13仙台の『SUPER Jr.』公式戦で、SHO選手は鷹木選手と好勝負を繰り広げました。最近、その鷹木選手が持ってるベルトに対し、エル・デスペラード選手やエル・ファンタズモ選手など、ほかの選手も注目していることについては?

SHO いいと思いますよ? ベルトの価値が上がったってことなので。それも鷹木信悟がチャンピオンだからというか。デスペラードたちが名乗りを上げるのも、鷹木が去年は同じジュニアでやってたからだと思いますし。

――ジュニアでやっていたからこそ、ジュニア選手の視界に入りやすいのかも知れませんね。

【新日本プロレスリング株式会社】

SHO ええ。そもそもNEVERっていうのは階級関係なく、バッドラック・ファレvsチーズバーガーみたいな本当に無差別なカードも見られるベルトだと思うので。

――156キロ vs 62キロでも実現可能と。

SHO そうなりますね。ファレvsチーズバーガーは、一回観てみたいですけど(笑)。

――ちなみにデスペラード選手はNEVERを獲ったら「男女差別をなくす」と発言してましたね、女子プロレスラーの挑戦も受ける、と。

SHO それもまた新しい発想ですね。いま時代が時代なので、NEVERは誰もが狙えるベルトでいいと思いますけど。

――昨年の鷹木vsSHOは「ファンが選ぶ! 2019年度の新日本プロレスベストバウト」でも第4位となりましたが、あらためて鷹木選手というレスラーの印象は?

SHO 映像を見返しても、「やっぱり強いな!」と思います。あのときの『SUPER Jr.』の公式戦を全勝するだけあるなって。でも、鷹木信悟は優勝はできなかったから、今年は彼が成し遂げられなかったことを、自分が達成したいと思っていて……。
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著者プロフィール

1972年3月6日に創業者のアントニオ猪木が旗揚げ。「キング・オブ・スポーツ」を旗頭にストロングスタイルを掲げ、1980年代-1990年代と一大ブームを巻き起こして、数多くの名選手を輩出した。2010年代以降は、棚橋弘至、中邑真輔、オカダ・カズチカらの台頭で再び隆盛を迎えて、現在は日本だけでなく海外からも多くのファンの支持を集めている。

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