波乱傾向が強い函館スプリントSを分析する
【2020/5/3 東京10R 晩春ステークス 1着 7番 スイープセレリタス】
函館スプリントS 近5年の3着以内馬一覧
■表1 【函館スプリントS 近5年の3着以内馬一覧】
3着以内馬の4コーナー通過順を見ると、追い込み決着となった15年以外はすべて9番手以内で決まっている。かなりのハイペースで先行勢が総崩れ、かつ時計の掛かる馬場でない限りは後方からでは厳しい。
最後に人気順を見ると、1番人気馬が【0.0.2.3】と3着2回で連対馬が出ていない。2番人気馬も【0.2.0.3】で勝ち馬なし。3番人気馬が2勝、4・5・12番人気馬が1勝ずつ。2・3着馬も下位人気まで分布しており、人気薄の激走が目立っている。少頭数だった昨年を除いて、3連単は5万円以上の配当となっており、波乱傾向が強い一戦だ。
函館スプリントS 近5年の枠番別成績
■表2 【函館スプリントS 近5年の枠番別成績】
函館スプリントS 近5年の年齢別成績
■表3 【函館スプリントS 近5年の年齢別成績】
函館スプリントS 近5年の前走レース別成績
■表4 【函館スプリントS 近5年の前走レース別成績】
函館スプリントS 近5年の前走からの距離増減別成績
■表5 【函館スプリントS 近5年の前走からの距離増減別成績】
また今回距離延長となる馬も15年2着アースソニック、昨年1着カイザーメランジェと好走。両馬は過去にダート戦を走った経験があった。なお、同距離組は15年ティーハーフ(前走彦根S1着)の1勝のみで、複勝率は最も低い。
函館スプリントS 近5年の前走からの斤量増減別成績
■表6 【函館スプリントS 近5年の前走からの斤量増減別成績】
今年の函館スプリントSの出走予定馬(6/17時点)
■表7 【今年の函館スプリントSの出走予定馬(6/17時点)】
<結論>
これまでのデータから好成績の4歳勢、なかでも距離短縮で斤量減と買い要素が揃ったスイープセレリタスを筆頭に挙げたい。前走勝利に導いた丸山騎手が引き続き騎乗予定で、重賞でも好勝負できるだろう。また、同じく4歳牝馬のジョーマンデリンは先週のUHB杯を快勝。今回は連闘となるが、前走の勝ちタイムだけ走れば好勝負必至だ。
他では今回斤量減のエイティーンガールも本格化が目立っており、見逃せない一頭。近3走は2ケタ着順に敗れているが、スムーズに先行するとしぶといメイショウショウブも距離短縮で一変しておかしくない。今回はこれら4歳牝馬4頭を中心に馬券を組み立てたい。
文:ケンタロウ(けんたろう)
1978年6月、鹿児島県生まれ。早稲田大学社会科学部卒業。初めて買った馬券が大当たりし、それから競馬にのめり込むように。データでは、開催日の馬場やコース適性に注目している。好きなタイプは逃げか追い込み。馬券は1着にこだわった単勝、馬単派。料理研究家ではない。
- 前へ
- 1
- 次へ
1/1ページ