接戦を約束する伝統の一戦、レアル・マドリー対バレンシア
【(C)LaLiga】
昨年12月の対戦は、終了直前にティボ・クルトワのアシストからカリム・ベンゼマが同点ゴールを決める劇的な幕切れとなった。バレンシアは前節レバンテ戦でも終了間際に同点弾を喫し、苦々しい記憶をまた1つ増やしている。
レアル・マドリーはラ・リーガのタイトル。バレンシアは欧州カップ戦の出場枠。今季を通して好不調の波が大きい不安定なパフォーマンスを繰り返してきた両チームは、それぞれの目標に向けて1試合も落とせない立場にある。
レアル・マドリーは2017年を最後にラ・リーガのタイトルから遠ざかっており、ジネディーヌ・ジダン監督は首都マドリーにトロフィーを持ち帰ることを強く望んでいる。16日のレガネス戦で勝利した首位バルセロナとの勝ち点2差を保つためには、今節の勝利が必須となった。
来季のヨーロッパ行きを目指すバレンシアは、レバンテと引き分けた前節終了時点で7位につけている。4位のレアル・ソシエダとは勝ち点4差。逆転でのチャンピオンズリーグ出場権獲得は簡単ではないが、昨季はラスト10試合で勝ち点21を重ね、4位に滑り込んでいる。
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レアル・マドリーはCOVIDー19の感染拡大による中断中に、今季絶望とみられていたエデン・アザールとマルコ・アセンシオが戦列に復帰した。若いロドリゴ・ゴエスやビニシウス・ジュニオールも控える前線の駒数は豊富で、最後尾にはリーグ最少失点を維持するティボ・クルトワがいる。終了間際にゴールが必要となった際には、再び彼が前線でサプライズを起こすかもしれない。
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ラ・リーガではこれまで通算169回対戦し、レアル・マドリーが87勝45敗37分と大きく勝ち越している。だが2014年以降の12試合だけを見れば、レアル・マドリーの4勝3敗5分とほとんど差がない。なお5つの引き分けのうち4試合は2ー2で、昨年12月の前回対戦だけが1ー1で終わっている。
ゆえに今回も、どちらに転んでもおかしくない接戦が期待できるはずだ。
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