ラ・リーガで活躍した兄弟プレーヤーたち

ラ・リーガ公式
チーム・協会

【(C)LaLiga】

家族でトップリーグの舞台に立った選手たちの例は、長い歴史を振り返っても数えるほどしかない。今回はラ・リーガで活躍した兄弟プレーヤーを振り返る。

【(C)LaLiga】

フリオ&パチ・サリナス
フリオとパチのサリナス兄弟は、ラ・リーガにおける兄弟合わせての最多出場記録(725試合)を保持している。ビルバオ生まれの2人は由緒あるアスレティック・クルブの下部組織で育ち、トップチームで1983〜86年にかけて共にプレーした後、別々の道を歩んでいった。

より大きな成功を手にしたストライカーのフリオは、アトレティコ・マドリーやバルセロナ、デポルティーボ、スポルティング、アラベスなどでプレー。バルセロナではリーグ4連覇や1992年のチャンピオンズカップ優勝といった実績を残した。センターバックのパチもアスレティックとセルタで450試合近くに出場している。

【(C)LaLiga】

フランク&ロナルド・デブール
双子のデブール兄弟は揃って輝かしいキャリアを築いた。いずれも母国オランダの名門アヤックスで育ち、1995年には兄弟でのチャンピオンズリーグ優勝を実現。2人で移籍したバルセロナではルイス・ファンハール監督の指揮下で1998/99シーズンのリーグ優勝を果たした。その後ロナルドは2000年夏にレンジャースへ移籍。フランクは2003年までカンプノウでプレーしている。

【(C)LaLiga】

チアゴ&ラファエル・アルカンタラ
チアゴとラフィーニャの父マジーニョは、ブラジル代表の一員として1994年のワールドカップを制した名手だ。2人は幼少期の大半を父がプレーしていたスペインで過ごし、共にラ・マシアで才能を磨いた末、バルセロナのトップチームにたどり着いた。その後、兄のチアゴはバイエルン・ミュンヘンへ移籍。弟のラフィーニャは数度のレンタル移籍を繰り返し、現在はセルタでプレーしている。

【(C)LaLiga】

マノロ&フェルナンド・イエロ
レアル・マドリーとスペイン代表で長年主将を務め上げたフェルナンド・イエロは、スペインフットボール史において最もリスペクトされてきた選手の一人だ。だが彼の2人の兄もまたスペインのトップリーグでプレーしていたことは、そこまで多くのファンに知られていない。

一番上のアントニオは長年マラガに在籍。2番目のマノロもアントニオと共にマラガでキャリアをスタートした後、バジャドリー、ベティス、テネリフェなどでプレーした。イエロ兄弟は3人揃ってセンターバックが主なポジションで、フェルナンドとマノロは1987/88シーズンにバジャドリーで共演を果たしている。

【(C)LaLiga】

【(C)LaLiga】

カルー&イケチュク・ウチェ
ナイジェリアのアバ出身のカルーとイケチュクは、いずれもラ・リーガ・サンタンデールで活躍したストライカーだ。スペインでキャリアの大半を築いたイケチュクは、レクレアティーボ・ウエルバ、ヘタフェ、サラゴサ、ビジャレアルなどで200試合以上に出場。カルーはエスパニョールやアルメリア、レバンテでプレーした。

【(C)LaLiga】

ディエゴ&ガブリエル・ミリート
ミリート兄弟のキャリアの軌跡は興味深いものだ。2人が10代を過ごしたラシン・クルブ・デ・アベジャネダとインデペンディエンテはブエノスアイレスのライバルクラブ。いずれも1990年代後期のアルゼンチンにおいて、将来を嘱望される若手として注目を集めた。

スペインでは2005〜07年にわたってサラゴサで共にプレー。ディエゴはストライカー、ガブリエルはセンターバックとしてラ・リーガトップの評価を確立した後、ガブリエルは2007年にバルセロナへ移籍。ディエゴはその1年後、セリエAに活躍の場を移した。

【(C)LaLiga】

リュカ&テオ・エルナンデス
父親はアトレティコ・マドリーでプレーしたジャン・フランソワ・エルナンデスで、いずれも優れたディフェンダーとしてアトレティコの下部組織から台頭。だがテオは2017年、まだアトレティコのトップチームで公式戦デビューも果たさぬうちにレアル・マドリーに電撃移籍し、スペインフットボール界を驚かせた。一方、リュカはアトレティコでヨーロッパ有数の左サイドバックとしての評価を確立。2018年のヨーロッパリーグ優勝に貢献し、2019年夏にバイエルン・ミュンヘンに移籍した。

【(C)LaLiga】

ディエゴ&ウーゴ・マラドーナ
フットボールファンの多くは、バルセロナとセビージャでプレーしたディエゴ・マラドーナのラ・リーガにおけるキャリアを記憶しているだろう。だがディエゴがナポリへ渡った後、弟のウーゴが1988〜90年にわたってラージョ・バジェカーノでプレーしたことはそこまで知られていない。ウーゴは1988/89シーズンに6ゴールを挙げてラージョのプリメラ昇格に貢献したが、翌シーズンには降格している。

【(C)LaLiga】

ミケル&シャビ・アロンソ
レアル・ソシエダでキャリアを築き、スペイン代表でも活躍したペリコ・アロンソを父に持つミケルとシャビは、レアル・ソシエダでプレーするために生まれてきたような選手だ。いずれもミッドフィールダーで、同じタイミングでレアル・ソシエダの下部組織に入団。先にトップチームデビューを果たしたのは18ヶ月離れた弟のシャビで、2000/01シーズンのバジャドリー戦で兄のミケルがデビューした際にはピッチでの共演も実現している。

その後シャビはリバプールやレアル・マドリー、バイエルン・ミュンヘンで国内外のタイトルを獲得。スペイン代表としてもワールドカップやEUROを制したが、ミケルがそこまで大成することはなかった。

【(C)LaLiga】

キニ&ヘスス・カストロ
ちょうど16ヶ月違いで生まれた“キニ”ことエンリケとヘスス兄弟は、共にラ・リーガで数百試合のキャリアを築いたスポルティングのレジェンドだ。スペイン史上最高のストライカーの一人であるキニは、ラ・リーガで通算200ゴール以上を記録。1980年にはバルセロナに移籍したが、1984年にスポルティングへ復帰している。

ゴールキーパーとして活躍したヘススは、スポルティング一筋のキャリアを全うしたワンクラブマンだった。彼は1993年、海で溺れていた2人の子供とその父親を救い出した際に、42歳の若さで死去している。

  • 前へ
  • 1
  • 次へ

1/1ページ

著者プロフィール

ラ・リーガ公式サイトです。最新ニュース、各クラブの情報やデータをご覧ください。

新着記事

編集部ピックアップ

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着コラム

コラム一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント