【新日本プロレス】高橋ヒロムが激白!「SUPER Jr.はやることに意味がある」

チーム・協会

【新日本プロレスリング株式会社/高橋ヒロム選手】

『令和時代の新日本プロレスジュニア』は、 新日本ジュニア戦士たちの“本音”に迫るインタビュー集中連載! 

今回はついにIWGPジュニア王者の高橋ヒロム選手が登場! “ヒロム包囲網”と呼ばれるほど、全ジュニア戦士から狙われている現王者は、『SUPER Jr.』の大会中止発表、そして新日本ジュニアの現状についてどう思っているのか?

ウィル・オスプレイのヘビー級転向、金丸義信、エル・デスペラード、そしてSHOについても直撃したインタビュー(前編)!

自撮り写真提供/高橋ヒロム

※以下、高橋ヒロム選手インタビュー(前編)の序盤をSportsnaviで無料公開!

2020年の5月12日〜6月6日という本来の日程は返ってこないですけど、『BEST OF THE SUPER Jr.27』自体は“中止ではない”と思っています。

【新日本プロレスリング株式会社】

──さて、ヒロム選手。今回は「令和時代の新日本プロレスジュニア」という集中連載ワクで、今回のインタビューをやらせていただこうと思っています。

ヒロム ああ、それ「いつ来んのかな?」と思ってました。だって、全然来ないんだもん。

──すみません、遅くなりました。で、それとはべつにヒロム選手のほうから『SUPER Jr.』の中止が発表されたその日に、自分のほうに「インタビューをやってもらえないか?」という連絡をいただきまして。

ヒロム あっ、そんな裏事情も言っちゃうんですか?

──ハイ。これは、ある程度は予想されていたとはいえ、やはり『SUPER Jr.』の日程が正式に中止になったのはショックでしたか?

ヒロム まあ、緊急事態宣言が出ている中、「開催はしないだろう」っていうのは誰しも予想はついていたと思うんです。でも、やっぱり改めて「できない」って正式に発表されると、残念は残念ですよね。でも、いつまでもクヨクヨして前を向かないわけにはいかないんで。だから、「なんかおもしろいことを考えたいじゃないか!?」と。

──で、ご自身がTwitterで出された動画の中でもおっしゃっていましたけど、「これは『SUPER Jr.』の中止ではないんだ」と。

ヒロム ハイ。中止ではないと思っていますよ。たしかにこの2020年の5月12日〜6月6日という本来の日程は返ってこないですけど、『BEST OF THE SUPER Jr.27』自体は中止ではないと思っています。

──なるほど。この『SUPER Jr.』って、初夏から梅雨に入る時期に行うのがファンの間でも浸透しているじゃないですか。

ヒロム 毎年この時期でしたからね。「この固定の位置を壊したくない」っていう思いはありますよ。毎年1月4日に東京ドームをやるのと同じで、「この季節は『SUPER Jr.』だよ」ってことですよね。それは自分がプロレスを見始めたファンの頃からあたりまえだったんで。でも、こういう状況だからそれが変わることがあっても仕方がないんじゃないかなと思うし、「やることに意味があるんじゃないか」と思うんですよ。

──今年に限っては、ということですよね。

ヒロム ええ。だから、「中止」とは言いたくないですね。

オスプレイは“ジュニアでやれること”を残してヘビー級に行ってしまったんですよ。逆にこれは俺が独り占めできるチャンスでもあるなと。

【Beyond Gorrilla】

──今年はヒロム選手自身も2年ぶりの出場でしたし、獣神サンダー・ライガー選手というジュニアの象徴が引退して初めての『SUPER Jr.』でもありました。そういう意味でも今年の思い入れは大きかったですか?

ヒロム いや、今年がことさらにっていうことはないんですよ。というのは、自分がいない去年の『SUPER Jr.』がメチャクチャ盛り上がったじゃないですか? 

――盛り上がりましたね。

ヒロム 両国国技館で決勝戦をやって、みんなが凄い試合を連発していたじゃないですか? それがくやしかったんですよ。だから、今年は俺が去年よりもさらに盛り上げたいなと。「去年は凄かったけど、今年はもっと凄かったね」っていうのを見せたかったんですよ。それを見せられなかったのが残念ですね……。

──去年に比べるとジュニアシーンも大きく変わりました。復帰したヒロム選手の存在も大きいんですけど、去年の優勝者であるウィル・オスプレイ選手、準優勝の鷹木信悟選手もヘビー級に転向してます。これに関しては?

ヒロム やっぱり残念ですよね。ひさしぶりの両国国技館での『SUPER Jr.』の決勝戦を闘った2人がジュニアとしていない。それに対するくやしさはありますよ。まあ、「いつまでも言っていてもしょうがないな」っていう気持ちですけどね。

──前回インタビューをした時に、オスプレイ選手のヘビー級転向に関しては「いまは言いたくない」と発言されていましたけど。

【新日本プロレスリング株式会社】

ヒロム う〜ん。たぶん「いまは言いたくない」っていう答え方をしたのは、とくに考えがなかったんじゃないかなと。その時のことをよく憶えていないんで、これが事実かどうかはわからないですけど。

──そうでしたか(笑)。

ヒロム ちょっとカッコいい言い方で、いろんなことを匂わせる方法をとっさに思いついたんじゃないかなって思います。「とりあえず、いまはこうやって言っとくか?」みたいな。だから、オスプレイとはもっとジュニア同士でやりたかったので残念ですけど、プラスに考えるのであれば、これはチャンスですからね。

──あ、逆にチャンスと捉えている?

ヒロム ハイ。あのメチャクチャ強かったオスプレイは“ジュニアでやれること”を残してヘビー級に行ってしまったんですよ。逆にこれは俺が独り占めできるチャンスでもあるなと。俺はオスプレイが最強で最大の敵だと思っていたので、「オスプレイができなかったこと、俺がジュニアで全部やっちゃうからね!」と。「ヘビーに行ったオスプレイを超えた存在に俺はなっちゃうからね!」、というふうに思えたんでね、すぐに。

──具体的には、ジュニアのままでヘビーを倒すということをヒロム選手は常々おっしゃっているじゃないですか?

ヒロム そうですね。じゃあ、俺がなんで「ジュニアでありながらヘビーを倒す」と言っているのか? そもそも新日本プロレス自体がジュニアとヘビーに階級が分かれているにも関わらずリングで闘うんですよ。それなのに、「ジュニアが負けるのは当然だよ。負けても仕方ないよ」とかって言われるとくやしいじゃないですか? 闘う以上、勝たなきゃいけないんですよ……。
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著者プロフィール

1972年3月6日に創業者のアントニオ猪木が旗揚げ。「キング・オブ・スポーツ」を旗頭にストロングスタイルを掲げ、1980年代-1990年代と一大ブームを巻き起こして、数多くの名選手を輩出した。2010年代以降は、棚橋弘至、中邑真輔、オカダ・カズチカらの台頭で再び隆盛を迎えて、現在は日本だけでなく海外からも多くのファンの支持を集めている。

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