今年も要注目! キャリアと連勝実績から斬る! オークス分析
【2020/4/12 阪神11R 桜花賞(G1) 1着 9番 デアリングタクト】
オークスの人気別成績(過去10年)
■表1 【オークスの人気別成績(過去10年)】
2・3着馬もほぼ9番人気以内におさまっているが、昨年は2着に12番人気カレンブーケドールが激走。馬連で2万5140円の波乱となった。1番人気馬の好走は多いが、伏兵の激走も目立っており、波乱となるケースもある。
オークスの単勝オッズ別成績(過去10年)
■表2 【オークスの単勝オッズ別成績(過去10年)】
なお、単勝100倍以上の馬は42頭すべて馬券圏外に敗れていた。
オークスのキャリア別成績(過去10年)
■表3 【オークスのキャリア別成績(過去10年)】
なお、2戦の馬は3頭すべて着外に敗れており、9戦以上の馬もすべて4着以下に敗退している。
オークスの前走レース別成績(過去10年)
■表4 【オークスの前走レース別成績(過去10年)】
忘れな草賞組は11年エリンコート、15年ミッキークイーン、昨年のラヴズオンリーユーと3勝。エリンコートは500万下・忘れな草賞と連勝、ミッキークイーンは2走前のクイーンC僅差2着で忘れな草賞勝利、ラヴズオンリーユーは忘れな草賞を含めて3連勝。優勝馬にはオークスへ向けて勢いがあった。
フローラS組は10年サンテミリオンの1勝のみで、近2年は馬券に絡んでいない。スイートピーS組は昨年カレンブーケドールが2着に好走している。
桜花賞組のキャリア別成績(過去10年)
■表5 【桜花賞組のキャリア別成績(過去10年)】
黄色で強調した5戦の馬が一昨年のソウルスターリングら3勝をあげ、連対率31.6%・複勝率47.4%と非常に高い。近3年で5頭も3着以内に入っており、注目だ。他では4戦・6戦の馬が2勝ずつしており、桜花賞組は4〜6戦の馬から勝ち馬が出ていたことになる。なお、3戦の馬、7戦以上の馬からは連対馬も出ていない。
近4年のオークス優勝馬の連勝記録
■表6 【近4年のオークス優勝馬の連勝記録】
「3連勝以上できる完成度と能力の高さ」が近年のオークスを勝つ条件といえるだろう。また、近4年の3着以内馬12頭中11頭は、初勝利の後、次のレースでも勝利をおさめていた。
桜花賞組以外の前走着順別成績(2015年以降の近5年)
■表7 【桜花賞組以外の前走着順別成績(2015年以降の近5年)】
例外は16年3着ビッシュ。前走フローラSは5着に敗れていたが、その前は新馬・500万下と連勝を果たしていた。
オークス出走時の馬体重別成績(過去10年)
■表8 【オークス出走時の馬体重別成績(過去10年)】
今年のオークス出走予定馬(5/20時点)
■表9 【今年のオークス出走予定馬(5/20時点)】
<結論>
スイートピーSを制して2戦2勝のデゼルが2番人気だろうが、キャリア2戦馬の好走がないのは減点材料。中2週で再度の東京遠征がどうなるかも不安が残る。
桜花賞組からはウーマンズハートとリアアメリア、2頭の巻き返しに期待したい。ともに新馬戦、マイル重賞と連勝。表6で述べた近年の好走馬の大半が初勝利から連勝という条件に当てはまる。前走は重馬場の中2ケタ着順に敗れたものの、良馬場なら一変がある。特にウーマンズハートは左回りで2戦2勝。桜花賞組のキャリア5戦馬で注目だ。
桜花賞組以外ではフローラS1着のウインマリリン、忘れな草賞1着のウインマイティー。ともに2連勝でオークスへと向かっており、好走できる条件は揃っている。
文:ケンタロウ(けんたろう)
1978年6月、鹿児島県生まれ。早稲田大学社会科学部卒業。初めて買った馬券が大当たりし、それから競馬にのめり込むように。データでは、開催日の馬場やコース適性に注目している。好きなタイプは逃げか追い込み。馬券は1着にこだわった単勝、馬単派。料理研究家ではない。
- 前へ
- 1
- 次へ
1/1ページ