政治家からDJ、起業家まで。ラ・リーガのスターが辿る第二の人生

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現役を引退した後、全てのスター選手が指導者やコメンテーターになるわけではない。今回紹介する6人は、誰もが予想しなかった第二のキャリアを歩んでいる。

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1.ベベトとロマーリオ――ブラジルで政界に進出
デポルティーボ・デ・ラコルーニャのベベトと、バルセロナのロマーリオ。忘れがたい1993/94シーズンの優勝争いでは、2人のブラジル人ストライカーが主役となった。決着がついたのは最終節の終了間際。デポルがPKを失敗したことで、バルサがタイトルを手にしている。

同年の夏、2人はブラジル代表で2トップを組み、ワールドカップアメリカ大会を制した。ベベトがゴールを決めた後、生まれたばかりの息子に捧げるゆりかごパフォーマンスをロマーリオと共に披露したシーンは、多くのファンの記憶に残っている。

その2人は後にブラジルの政界に進出。2017年以降は共にポデモス党に所属し、再びタッグを組んでいる。

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2.ジュリアン・エスキュデ――人気レストランを経営
セビージャで6シーズン半プレーしたエスキュデはラ・リーガのファンによく知られた選手だ。フランス代表にも選ばれたセンターバックはラ・リーガで164試合に出場し、2度のUEFAカップと2度のコパデルレイ優勝を含めた7タイトルをセビージャにもたらした。

現在彼はマドリーで「SQDミート・ポイント」、「BBビストロ」という2軒のレストランを経営している。いずれもスペインと母国フランス産の上質な肉を使った料理が評判で、かつてラ・リーガで共に戦ったチームメートやライバルたちもよく足を運ぶ店として知られている。

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3.ガイスカ・メンディエタ――DJに転身
メンディエタは1990年代終盤から2000年代前半にかけて、バレンシアとバルセロナのファンを虜にし続けた。アトレティコ・マドリーを3ー0で破った1999年のコパデルレイ決勝では、複数のディフェンダーを置き去りにするファンタスティックなボールコントロールから2ー0とする追加点を決め、バレンシアのタイトル獲得に大きく貢献している。

引退後は音楽の才能を開花させ、「ガステイス・ガング」というDJユニットを結成。ギタリストとして活動をはじめ、近年はDJメンディエタとしてロンドンやイビサのクラブで活躍してきた。毎年チャンピオンズリーグ決勝の際にはホストシティーのイベントに参加しており、ラ・リーガのアンバサダーも務めている。

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4.ボド・イルクナー――夫婦で小説を出版
ドイツ代表の正GKとして1990年のワールドカップを制したイルクナーは、レアル・マドリーに加入した1996/97シーズンにラ・リーガのタイトルを獲得。翌年にはチャンピオンズリーグのセプティマ(7冠目)を勝ち取った。その後も2001年に引退するまで国内外でのタイトル獲得に貢献しつつ、若き日のイケル・カシージャスが正GKに成長する上で多大な影響を与えたと言われている。

引退後は妻のビアンカと共にアリカンテへ移住。トップレベルのフットボール界を舞台に、主人公のGKがピッチ内外で冒険に乗り出す小説「アレス(全て)」を夫婦で執筆、出版した。

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5.マシュー・フラミニ――バイオテクノロジー産業で成功
2018/19シーズンにプレーしたヘタフェではクラブ史上最高位となるラ・リーガ5位に躍進するチームを支えながら、並行してバイオテクノロジーを扱うGFバイオケミカルス社の経営も成功させていた。

友人と2人で2008年に立ち上げた同社では、環境に無害で合成ゴムやプラスチックの原料になるレブリン酸を生成している。当初は失敗のリスクが高く、チームメートや家族にまで内緒にしていたというが、現在はイタリアとオランダにオフィスを持ち、400人以上の従業員を抱える大企業に成長している。
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