カディス、マラガ、アラベスが新型コロナ支援シャツを販売

ラ・リーガ公式
チーム・協会

【(C)Cádiz Club de Fútbol SAD】

カディスは最前線でパンデミックと戦い続ける人々への感謝の気持ちをユニフォームに込めた。マラガのTシャツは発売から一週間で1500枚以上も売れている。

スペイン政府が緊急事態宣言を発令して以降、新型コロナウイルスの感染拡大による被害を抑えるべく、ラ・リーガの各クラブは様々な形で行動を起こしてきた。経済的支援から食料や生活必需品の供給、地方自治体の需要に応じた所有施設の開放、そしてラ・リーガ・サンタンデール・チャレンジと銘打ったフットボールゲーム大会への参加。それらは各クラブが行ってきた支援活動の一部に過ぎない。

たとえ些細なように思えるものであっても、全ての活動が現状に何らかのプラスをもたらしている。苦しむ人々をサポートすべく、カディス、マラガ、デポルティーボ・アラベスの3クラブが起こした行動もその一つだ。パンデミックとの戦いに加わりたいと望むファンに向け、特製のユニフォームやTシャツを作るという独自のアイデアもまた、人々の力となり、地域社会に貢献しようとする意思の表れである。

【(C)Cádiz Club de Fútbol SAD】

カディスは再開初戦で白青の支援ユニフォームを使用

カディスは医療関係者をはじめ最前線でウイルスと戦い続ける人々を称えるため、胸に「グラシアス(ありがとう)」と書かれた支援ユニフォームを売り出した。マヌエル・ビスカイノ会長は説明する。

「これも新型コロナウイルスが発生して以降、クラブが展開してきた支援事業の一つです。我々はクラブが行う社会的貢献は全てホームタウンに還元されるべきだと考えています」

「ユニフォームには医師や看護師、救急隊といった医療関係者たちの活躍を称えるべく、彼らを象徴する色である白と青を採用しました。さらには薬剤師や地方警察、国家警察、警備組織、消防隊、スペイン軍コロナ対策部隊、治安警察、民間防衛らの了承を得て、それらの組織のエムブレムをデザインに加えました」

クラブの予想を大きく上回る反応を示してくれたファンに対し、ビスカイノ会長は感謝の気持ちを述べている。

「あらゆる予想を上回りました。販売開始からわずか3時間で500件以上の注文が入ったのです。今やカディスのサポーターだけでなく、スペイン中のファンが注目してくれています」

このユニフォームはリーグ再開時にさらなる注目を集めることになるはずだ。

「再開初戦でこのユニフォームを使用します。クラブの役員だったマイケル・ロビンソン(※4月に死去した人気コメンテーター)を追悼する黒の腕章も着ける予定です」

クラブが主催し、ラ・リーガ・スマートバンクの全クラブの協力を得て行われたフットボールゲーム大会の時と同じく、ユニフォームの売り上げは全て保健省に寄付される。

カディスはまたSNSの特設アカウントを作り、ホームタウンに特化した新型コロナウイルスに関する最新情報を配信している。ビスカイノ会長は言う。

「クラブの公式メディアを視聴している全てのファンがいち早く重要な情報を入手できるよう、我々は地方自治体からスペイン政府まであらゆる組織が発する情報を伝える役割を担っていくつもりです」

【(C)Málaga Club de Fútbol】

マラガは支援Tシャツの売り上げを13の支援団体に寄付

マラガCF財団のコーディネーターを務めるルーカス・ロドリゲスは、クラブが売り出した支援Tシャツについて次のように説明している。

「これは外出規制が続く中で苦しい状況に追い込まれている人々を支えるためのプロジェクトです。3月30日に支援Tシャツを発売したところ、最初の一週間で1550枚も売れました。大成功です。ファンは信じられない形で応えてくれました」

マラガの支援Tシャツは1枚9.95ユーロで売られており、緊急事態宣言が解除された後にファンの元へ届く予定だ。その売り上げは13の支援団体に寄付され、各々の社会事業に使われることになる。ロドリゲスは言う。

「この売り上げから食料や生活必需品を提供することで、苦しい生活を強いられているマラガの多くの家族たちを手助けすることができます」

【(C)Deportivo Alavés】

アラベスも支援ユニフォームで医療関係者を称える

アラベスはカディスと同様のコンセプトを持つ支援ユニフォームに加え、「アプラウソ・サニタリオ(医療関係者に拍手)」とメッセージが入ったリストバンドを1本1ユーロ、4本セット3ユーロで販売している。

バスケットボールクラブのサスキ・バスコニアとアラベスの経営母体であるグルポ・バスコニア・アラベスは、このプロジェクトを通して危機的状況で奮闘し続ける医療機関に感謝の意を伝えている。

ユニフォームの胸部には、ビトリアとアラバ県の医療ネットワーク「OSI Araba」の名前がプリントされている。アラベスは再開後のリーグ初戦でこのユニフォームを使用し、日々ウイルス感染者を支えている医療関係者たちの戦いを称えるつもりだ。

アラベスの特製ユニフォームは大人サイズが39ユーロ、子供サイズが35ユーロで販売されている。その売り上げは全て医療学校組合に寄付され、様々な慈善事業に使われる。

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