牡牝の複勝率の差が大きい種牡馬、騎手、厩舎をチェック
【2012/3/25 中京11R 高松宮記念(G1) 1着 10番 カレンチャン】
牝馬より牡馬の複勝率が高い種牡馬
■表1 【牝馬より牡馬の複勝率が高い種牡馬】
表1の特徴として挙げられるのが、ダートを得意とする種牡馬が多く入っていること。フリオーソ、トランセンド、エスポワールシチー、カネヒキリ、ベルシャザールは現役時代もダートで活躍していたし、輸入種牡馬のシニスターミニスターも完全にダート向き。一般にパワーを要するダートは牡馬有利とされるので、表1の顔ぶれもそれを反映しているのだろう。そのなかで異彩を放っているのがステイゴールドで、これまでに産駒が挙げた平地重賞92勝のうち、ダートは1頭が2勝しただけ。サンデーサイレンスの直仔ではネオユニヴァースも表1にランクインしているが、こちらはダート重賞を勝った産駒も複数出しており、やはりステイゴールドは例外的な存在と言えるだろう。
牡馬より牝馬の複勝率が高い種牡馬
■表2 【牡馬より牝馬の複勝率が高い種牡馬】
1位のアドマイヤマックス、2位のリーチザクラウンはローカル短距離で牝馬の好走が多いことで共通する。続くサウスヴィグラスはまったくのダート向きだけに、牝馬の好走率が高いというのは意外な印象を受ける。4位のメイショウサムソンは平地重賞勝ち馬4頭中3頭が牝馬、5位のクロフネもカレンチャン、スリープレスナイト、ホエールキャプチャなど牝馬の活躍が目立つ有名なフィリーサイアーだけに、これはイメージ通りと言える。
牝馬より牡馬の複勝率が高い騎手
■表3 【牝馬より牡馬の複勝率が高い騎手】
牡馬より牝馬の複勝率が高い騎手
■表4 【牡馬より牝馬の複勝率が高い騎手】
牝馬より牡馬の複勝率が高い厩舎
■表5 【牝馬より牡馬の複勝率が高い厩舎】
牡馬より牝馬の複勝率が高い厩舎
■表6 【牡馬より牝馬の複勝率が高い厩舎】
文:出川塁(でがわ るい)
1977年熊本県生まれ。上智大学文学部卒業後、出版社2社で競馬専門誌、競馬書籍の編集に携わり、2007年からフリーライターに。「競馬最強の法則」「サラブレ」「優駿」などへ寄稿するほか、出版社勤務時代を含めて制作に関わった競馬書籍は多数。馬券は単勝派だが、焼肉はタン塩派というわけではない。メインの競馬のほか、サッカーでも密かに活動中。
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