人気薄の激走が目立つフローラSの穴候補は?
【2019/10/21 東京2R 2歳未勝利 1着 10番 セイウンヴィーナス】
フローラSの人気別成績(過去10年)
■表1 【フローラSの人気別成績(過去10年)】
逆に5〜8番人気馬はのべ【0.1.1.38】。専門紙の予想などでは、△などが並び伏兵視されるゾーンではあるが、勝ち星がなく、不振傾向にある。むしろ9番人気以下でほぼ無印になるような人気薄の方が激走している。昨年は9番人気ジョディーが3着に激走。2010年・15年を除いて、毎年9番人気以下の人気薄が激走している。思い切った人気薄を狙ってみても面白いレースだ。
フローラSの枠番別成績(過去10年)
■表2 【フローラSの枠番別成績(過去10年)】
フローラSのキャリア別成績(過去10年)
■表3 【フローラSのキャリア別成績(過去10年)】
また、7・8戦の馬は複勝率が高く、複勝回収率も300%以上と優秀だ。なお、9戦以上の馬からは3着以内馬が出ていない。
フローラSの前走クラス別成績(過去10年)
■表4 【フローラSの前走クラス別成績(過去10年)】
G2組・G1組の3着以内馬がいないことからも、前走の格はまったく関係ないレースだ。波乱傾向が強い最大の要因はここにあるといえる。
フローラSの前走着順別成績(過去10年)
■表5 【フローラSの前走着順別成績(過去10年)】
複勝回収率328%で注目したいのが前走6〜9着だった馬。3着以内に入った4頭はいずれも13番人気以下だった。前走6〜9着の馬は大穴候補でチェックしておきたい。なお、前走10着以下だった馬はすべて馬券圏外に敗れている。
500万下(現1勝クラス)組の前走着順別成績(過去10年)
■表6 【500万下(現1勝クラス)組の前走着順別成績(過去10年)】
前走2着馬は複勝率28.6%で前走1着馬に次いで高い。前走6〜9着馬は複勝率20.0%、複勝回収率542%と非常に高く、穴候補でチェックしておきたいゾーンだ。
フローラS 9番人気以下の3着以内馬一覧(過去10年)
■表7 【フローラS 9番人気以下の3着以内馬一覧(過去10年)】
今年のフローラSの出走予定馬(4/22時点)
■表8 【今年のフローラSの出走予定馬(4/22時点)】
<結論>
レッドルレーヴはキャリア3戦。新馬戦では今回と同じ東京芝2000mで半馬身差の2着に敗れているが、勝ったのは続く共同通信杯で3着のフィリオアレグロ。重馬場で時計も優秀だった。全兄は青葉賞2着のランフォザローゼス。データからもレッドルレーヴを上位に見たい。
これまでのデータから人気薄の穴候補として、セイウンヴィーナスとシャレードの2頭を挙げておきたい。セイウンヴィーナスは前走クイーンCで12番人気ながら3着と好走。勝ったミヤマザクラとは0秒1差と際どく、4着アカノニジュウイチを0秒2離している。フロック視されそうなのは昨年3着のジョディーと同じパターン。ジョディーもクイーンCで逃げて3着になりながら、フローラSは9番人気と人気薄だった。
シャレードは前走芝1800mの君子蘭賞で7着と敗退。表6で示した前走1勝クラス6〜9着の範囲に当てはまる。また、左回り巧者の可能性が高く、2走前のフローラルウォーク賞は4着ながら僅差だった。出走してくれば、大穴候補として推奨しておきたい。
1978年6月、鹿児島県生まれ。早稲田大学社会科学部卒業。初めて買った馬券が大当たりし、それから競馬にのめり込むように。データでは、開催日の馬場やコース適性に注目している。好きなタイプは逃げか追い込み。馬券は1着にこだわった単勝、馬単派。料理研究家ではない。
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