ブンデスリーガで「10番」を背負う選手たち 1

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【(C)Getty Images】

ビッグネームから新鋭、大ベテランまで

2019/20シーズンのブンデスリーガで最も輝きを放っている「背番号10」は誰か。ビッグネームのフィリペ・コウチーニョやマリオ・ゲッツェ、新鋭のマルクス・テュラム、大ベテランのダニエル・バイア――。10番を背負う選手にフォーカスした短期集中連載で、そのパフォーマンスを振り返る。

フィリペ・コウチーニョ(バイエルン・ミュンヘン/MF)
生年月日:1992年6月12日(28歳)
19/20リーグ戦成績:21試合出場・1得点
昨夏にバイエルン・ミュンヘンに加入して10番を託され、第5節からの2戦連続ゴールでレギュラーの座をつかみかけた。しかし、得意のカットインからのミドルが鳴りを潜めているうえ、プレーの継続性も欠き、特大だったファンの期待に応えられていない。3ゴール2アシストと躍動した第15節のブレーメン戦、ドッペルパック(2得点)で6-0の大勝を呼び込んだ第24節のホッフェンハイム戦のような活躍をコンスタントに見せたいところだ。

マリオ・ゲッツェ(ドルトムント/MF)
生年月日:1992年6月3日(27歳)
19/20リーグ戦成績:13試合出場・3得点
2014年にドイツ代表をワールドカップ優勝へ導いた英雄も、現在は苦しい時期を過ごしている。今季は大きなケガもなく良好なコンディションを維持していながら、ここまでリーグ戦での先発はわずか5試合。エアリング・ハーランドやジョヴァンニ・レイナら進境著しいヤングアタッカーの陰に隠れ、ベンチを温める時間が長くなっている。とりわけ2020年は厳しい状況で、ブンデスリーガとチャンピオンズリーグで計17分しかピッチに立てていない。

エミル・フォルスベリ(ライプツィヒ/MF)
生年月日:1991年10月23日(28歳)
19/20リーグ戦成績:18試合出場・5得点2アシスト
今季はここまで公式戦でチーム3位の10得点を記録。自慢のボールキープやパス精度は健在で、評価されてしかるべき成績を残している。しかし、強烈なミドルやライン裏への飛び出しが光るマルセル・ザビツァー、リーグ3位の12アシストを記録しているクリストファー・エンクンクとの定位置争いで後れを取り、リーグ戦の先発は12試合にとどまっている。

ケレム・デミルバイ(レーバークーゼン/MF)
生年月日:1993年7月3日(26歳)
19/20リーグ戦成績:17試合出場・3アシスト
昨夏にホッフェンハイムからレーバークーゼンへ移籍し、ユリアン・ブラントから10番を継承した。長短を織り交ぜた正確なパスで攻撃を組み立て、得意のプレースキックからチャンスを演出している。ただ、コンディションに問題を抱えることが多く、ホッフェンハイム時代に時折見せていたスーパーゴールもすっかりご無沙汰に。盤石の地位を築いているとは言えない。

マルクス・テュラム(ボルシアMG/FW)
生年月日:1997年8月6日(22歳)
19/20リーグ戦成績:25試合出場・6得点8アシスト
長所である脚力を生かしたドリブルや確度の高いポストプレーを武器に躍動。フィジカルとインテリジェンスを兼ね備えるハイブリッドなアタッカーとして名を上げている。加入1年目で背番号10を託されたのは伊達ではなく、序盤戦はMVP級の活躍を披露。対戦相手からの警戒が強まったこともあり、第13節を最後に得点数が伸びていないが、チームにとって不可欠な存在になっている。

文=遠藤孝輔
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