中村憲剛選手がキリンカップサッカー2007のモンテネグロ代表戦を振り返るJFATV Classics Vol.4
【JFA】
第4回は2007年6月1日に静岡県のエコパスタジアムで行われたKIRIN WORLD CHALLENGE キリンカップサッカー2007 -ALL for 2010!-。旧ユーゴスラビアを構成していたモンテネグロはこの試合を率いたイビチャ・オシム元日本代表監督にゆかりがある国です。同国にとっては、FIFA(国際サッカー連盟)に加盟して初の国際試合になりました。今回は中村憲剛選手に当時を振り返っていただきました。
第4回放送は4月17日(金) 21:00より、YouTubeプレミア公開(同時視聴)で皆様にお楽しみいただけます。(関連リンク欄に再生リンクを掲載) 試合はアーカイブされ、その後も視聴可能ですので、日本代表戦をぜひお楽しみください。 #StayHome #うちで過ごそう
ナビゲーター:中村憲剛選手(川崎フロンターレ)
【JFA】
後半相手ゴール前で自分がボールを持っていて、横にいた山岸選手にパスを出せば得点できる可能性が高いところを、パスを出さずに自分がシュートを打つシーンがあります。後で客観的に観ると山岸選手へパスをした方が明らかに得点する可能性が高いシーンでした。でも、あの瞬間は自分でも決められる可能性が高いと思ったのでシュートを打ちました。結果的に外してしまうんですが、後で試合映像を見返した時にオシムさんが物に当たるレベルで激怒していました。それはそうですよね。あそこは後で観た自分を含めて誰もがパスをするべきだと思うシーンでしたから…。自分が決めて目立ってやろうというエゴイスティックなプレーに見えました。オシムさんもそう見えたのだと思います。
その後交代した時に「ケンゴ、あのシュートのシーン、山岸は見えてなかったのか?」と聞かれて、「見えてましたけど、自分で決める自信があったので打ちました」「そうか、ならいい」というやりとりがありました。
そこでそのシーンの振り返りは終わったんだなと思っていたのに、次の日に新聞を見たら「オシム、憲剛に記者会見で公開ダメ出し」という記事を見つけえらく凹んだことを思い出しました(苦笑)
ただ、当時日本代表として試合をするたびに、チームとしても個人としても右肩上がりで成長を実感することができていました。このチームはどこまで進んでいくのだろうかという期待感しかなかったです。個人としては「あの」オシムさんに日本代表に初めて呼んでもらったことは今でも誇りに思っていますし、オシムさんと一緒に過ごした時間はかけがえの無いものでした。あの時間はこの後の自分のキャリアに大きな影響を与えたと今でも思っています。
【JFA】
今は、なかなか先が見えず不安な毎日をみんなが過ごしていると思いますが、来たる再開に向けひとりひとりが自分の今できることをやっていきましょう。傍目には繋がってなくても、みんなサッカーで繋がっています。
再開した時にみんなが元気に笑顔で会えることを、サッカーはやっぱり良いよね、最高だよねってみんなで話し合える日を楽しみにしています。
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