ダートG1へ羽ばたく馬は? アンタレスS分析
【2017/4/15 阪神11R アンタレスステークス 1着 10番 モルトベーネ(3番人気)】
人気別成績
■表1 【人気別成績】
年齢別成績
■表2 【年齢別成績】
前走クラス別成績
■表3 【前走クラス別成績】
前走地方競馬ダートグレード競走出走の好走馬
■表4 【前走地方競馬ダートグレード競走出走の好走馬】
一方、ダイオライト記念組は好走した3頭中2頭が7歳馬。表2にあった7歳以上の好走馬2頭はこのレースから出ていた。また、3頭の距離実績をみると、10年のフサイチセブンは1800mの経験こそなかったが、1700〜1900mでは【4.1.0.0】。14年のトウショウフリークは直近の1800m戦・前年夏のBSN賞を逃げ切るなど、ダートのこの距離で6勝をマーク。そして同年のニホンピロアワーズは、やはり直近の1800m戦にあたる3走前の東海Sを制し、ほかに前年の本競走2着、前々年のJCダート優勝などの実績があった。ダイオライト記念組は600mの距離短縮になるため、1800m前後での実績も重要だ。
前走中央G1、G2からの好走馬
■表5 【前走中央G1、G2からの好走馬】
前走中央G3からの好走馬
■表6 【前走中央G3からの好走馬】
前走オープン特別、1600万条件からの好走馬
■表7 【前走オープン特別、1600万条件からの好走馬】
以上、アンタレスSの傾向をまとめてみた。好走馬の大半を6番人気以内の馬が占め、前走で地方競馬、特に名古屋大賞典に出走していた馬や、中央のG1〜G2に出走していた馬の好走確率が高かった。本年の登録馬では、前走・名古屋大賞典を制した5歳馬ロードゴラッソや、昨年の本競走優勝馬で前走ダイオライト記念勝ちのアナザートゥルースが出走すれば特に注目したい。また、3勝クラスの甲南Sを6馬身差で圧勝したリワードアンヴァルも楽しみな存在だ。
1970年12月、埼玉県生まれ。立命館大学文学部中退後、夕刊紙レース部のアルバイト、競馬データベース会社を経て、現在はフリー。パソコンが広く普及する以前から、パソコン通信でデータ手入力方式の競馬予想ソフトを公開するなど、競馬のみならずPCやネットワークにも精通。その知識を活かし、Webや雑誌で競馬ライターとして活躍するかたわら、ネットワークの専門誌にも連載を持つ。
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