【日本野球連盟公式サポ通信】社会人野球合宿所”チカラめし“(セガサミー編)
【セガサミー野球部の豪華な食事は、他チームの選手たちからも美味しいと評判です】
社会人野球のちょっと裏側をお伝えする「日本野球連盟公式サポーター通信」第7回目です。
月一れんさいきかくの「社会人野球合宿所チカラめし」第4弾は、東京都八王子市にあるセガサミー野球部の合宿所にお邪魔してきました。
それでは早速ご覧ください。
“選手ファースト”の管理栄養士さんが語る、セガサミー野球部のチカラめし
おっとりとした宗倉さん。選手たちの美味しいという笑顔を励みに日々頑張っているそうです 【おっとりとした宗倉さん。選手たちの美味しいという笑顔を励みに日々頑張っているそうです】
広大な敷地内には、丁寧に整備された屋外グラウンドや室内練習場、トレーニングルームなどが設けられており、今季から就任した西田真二新監督からも「野球をやるには抜群の環境」と絶賛されています。
そんな恵まれた合宿所の食堂を切り盛りしているのが、2年前に配属をされた宗倉綾子さんです。
「朝昼晩と3食のメニューを1人で考えています。女性が好む食事と男性が好む食事は違うので、最初は苦労しました。例えば女性に人気のあるチキンのトマト煮なんかは、スポーツをする男性にとってはおかずになりません。そういう時は少し味を濃くして、照り焼きチキンにするとよく食べてくれます」
と、おっとりした口調で話す宗倉さん。
管理栄養士の資格を持つ宗倉さんは、一度の食事における栄養バランスにもこだわりがあるそうで、
「1回の食事の中で、メイン、サブ、副菜のすべてにおいて同じたんぱく源が重ならないように注意しています。より多くの栄養素を摂取してもらうことを目標にして1か月のメニューを決めているので、多くの選手が苦手とする野菜も、細かく刻んでミートソースにしたりハヤシライスにして補うようにしています」
夕飯のサラダバーでは、色鮮やかな野菜が並びます 【夕飯のサラダバーでは、色鮮やかな野菜が並びます】
「合宿所は選手たちの家です。手の込んだ豪華な食事は作れませんが、実家でお母さんが作ってくれるような、食べるとほっこりした気持ちになれる“おうちご飯”を目指して日々調理しています。選手一人ひとりと1日1回は必ず会話をして、食事の好みだったり体調だったりを把握するよう心掛けています」
今回の取材で驚いたことは、宗倉さんの“食べやすい食事を作ること”への熱意です。
焼き魚は仕上げにバーナーで炙り、焦げ目をつけて、見た目から美味しくなるよう工夫をしたり、鶏皮の食感が苦手な選手もいるので、1枚1枚剥がして、さらに柔らかくなるようお酒に浸してから調理しているそうです。
「苦手なものでも一口でいいから食べてみよう!と声をかけています。ひと手間加えて美味しくなるのであれば、労力を惜しみません。食べたいと思ってもらえるよに、既製品のものは使わず、時間はかかりますがすべて手作りするようにしています」
おうちご飯で都市対抗を目指す!
メインの親子丼のほかにも栄養満点のおかずが並び、食べ応え満点です! 【メインの親子丼のほかにも栄養満点のおかずが並び、食べ応え満点です!】
大盛りの親子丼を抱えながら食事をする選手たちも、「いつもご飯が美味しくて、多い時はどんぶりいっぱいのご飯を4〜5杯食べるときもあります」と、すっかり宗倉さんの作る“おうちご飯”の虜になっているようでした。
親子丼。これがセガサミー野球部のチカラめし!
(今回のコラム取材は、2020年1月29日に行われたものです)
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