ドイツ代表の新旧MF、プレーの特徴を動画で解説

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バラックvsハヴァーツ

レーバークーゼンに所属するカイ・ハヴァーツが、ブンデスリーガ史上最年少で通算30得点に到達した。かつて同クラブやバイエルン・ミュンヘンでプレーし、ドイツ代表の中心選手となったミヒャエル・バラックとの類似点および相違点を、動画で解説していく。

動画はこちら
https://www.bundesliga.com/jp/bundesliga/news/19-20動画解説:バラックvsハヴァーツ-10648
(※動画音声は独語、下記本文は日本語訳)

0分00秒〜:ドイツサッカー最大のタレント、カイ・ハヴァーツ。20歳という若さだが、彼のプレーは非常に印象的。レーバークーゼンの「すべてを可能にする男」であり、彼を止めることなど不可能だ。その姿はまるで、かつて中盤の駆動部として働き、レーバークーゼンからドイツ代表、さらに世界的スター選手へと上り詰めたミヒャエル・バラックのようでもある。「バラックvsハヴァーツ」と題し、早速二人の類似点と相違点をチェックしていこう。

0分35秒〜:まずはハヴァーツから。レーバークーゼンの中央MFであるハヴァーツは、彼のスプリント能力を生かし数的優位を作り出す。アイントラハト・フランクフルトのマルティン・ヒンターエッガーもハヴァーツの動きを捉えているが、ハヴァーツのほうがスピードがあり、ヒンターエッガーより5mもリード。2018年以降でハヴァーツが決めた得点は、すべてペナルティーエリア内でのシュートによるものである。

0分58秒〜:ミヒャエル・バラックも同様に、「追加のFW」としての役目を担っていた。中央のやや後ろのポジションから助走を取りながらスペースへ飛び出していくため、ヘディングで競り勝つことは難しい。実際にバラックは、バイエルンで過ごした2004年から2006年の間に、頭で14ゴールを叩きだしている。

1分19秒〜:そのようなシーンはハヴァーツにも見られる。サイドに開く選手がプレッシャーのかからない状態でボールを持てば、ハヴァーツは一気にゴール前へ飛び出していく。189cmという高身長のハヴァーツがスピードに乗ってジャンプすれば、CBが競り勝つのは非常に困難となる。

1分40秒〜:このシーンでは、ベストなタイミングと高い技術が合致した。バラックはサニョルからセンタリングが入ることを予想して助走を開始。そして胸トラップからシュート。この得点は2006年2月の月間最優秀ゴールにも選ばれた。2004〜2006年のバラックは126分間に一度の割合で得点に直接関与するという、MFとしてはモンスター級の活躍だった。

2分08秒〜:数人に囲まれプレッシャーのかかる状況でも、冷静沈着なハヴァーツはこの場面をあっさりと打開。高い技術とひらめきでディアビに正確なパスを出し、得点を演出した。2018年以降、ハヴァーツは149分間に一度の割合で、得点もしくはアシストを記録している。

2分40秒〜:ドルトムント戦でのバラックは、スピードではなくフィジカルで相手をはがす。ここからがハヴァーツと違うところだが、ハヴァーツは自らペナルティーエリア内へ切り込んでいくタイプ。しかしバラックは26mと距離のある位置からでも積極的にゴールを狙っていく。ミドルシュートはバラックの第二の専門分野であり、彼は2004年から2006年の間に中長距離から7得点を決めている。

3分03秒〜:中央でのハヴァーツは、相手と一定の距離を保つことが可能なポジションを見つけ、そこからパウリーニョに正確なスルーパス。もちろん両足を器用に使いこなすこともできる。

3分24秒〜:常に周囲の状況を確認し、最高のポジションを取るという点ではバラックも同じ。そして33mのパスを通し、マカーイの得点をお膳立てした。このパーフェクトなプレーは、なかなか身につけられるものではない。「規格外の芸術家」、「特異なファイター」と言っても過言ではないだろう。

3分40秒〜:バラックの後継者と呼ぶにふさわしいハヴァーツは、ここでも最適なポジションを取り、さらに視線の先にはフリーのスペース。相手DFの間は12mも離れており、ワンタッチで縦のスペースへ飛び出すことに成功する。20歳という年齢で、ハヴァーツは素晴らしいプレーを見せている。まるでミヒャエル・バラックのように。
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