枠順とリピーターに注意! 高松宮記念を分析する
【2017/3/26 中京11R 高松宮記念(G1) 1着 6番 セイウンコウセイ】
高松宮記念 近8年の人気別成績
■表1 【高松宮記念 近8年の人気別成績】
以下、4・5番人気馬が1勝ずつ。勝ち馬はすべて上位5番人気以内から出ていた。中位人気の6〜9番人気馬は【0.2.0.30】で2着2回のみ。10番人気以下は一昨年3着ナックビーナス(10番人気)、昨年2着セイウンコウセイ(12番人気)・3着ショウナンアンセム(17番人気)と近2年続けて馬券に絡んでいる。過去のレース傾向から2・3着には伏兵を狙っていっても面白い一戦といえそうだ。
高松宮記念 近8年の枠番別成績
■表2 【高松宮記念 近8年の枠番別成績】
また、外の7・8枠は勝ち星がなく、2・3着止まり。なお、最内の1枠から好走した馬は12年3着ロードカナロア(1番人気)のみで、不振傾向にある。執筆時点で枠順は決定していないが、内〜中央の2〜5枠に入った馬には注意したい。
高松宮記念 近8年の所属別成績
■表3 【高松宮記念 近8年の所属別成績】
対して、美浦所属の関東馬は17年セイウンコウセイの1勝のみだが、複勝率は関西馬をしのぐ18.2%。また、3着以内馬8頭中5頭は5番人気以下の伏兵だった。近2年10番人気以下で好走した3頭も該当しており、複勝回収率は237%を記録している。
セイウンコウセイは17年1着(5番人気)、昨年2着(12番人気)と、ハクサンムーン同様に複数回好走した、いわゆる「リピーター馬」だった。他にもロードカナロア、レッツゴードンキ、ミッキーアイルも複数回好走しており、リピーターに注意したい一戦だ。
高松宮記念 近8年の前走レース別成績
■表4 【高松宮記念 近8年の前走レース別成績】
阪急杯組は昨年のミスターメロディら3勝、この組も前走1着馬は【2.1.0.4】で連対率・複勝率42.9%と優秀だ。この組の3着以内馬6頭中5頭は前走で3着以内に入っていた。
出走数最多のオーシャンS組は12年カレンチャンの1勝のみ。17年を除いて毎年1頭ずつ3着以内に入っているものの、連対率5.5%・複勝率12.7%と低い。なお、フェブラリーSの2着1回は一昨年のレッツゴードンキ。同馬は前年の芝1200mG1で2度2着に入るなどスプリント実績があった。
オーシャンS組の前走着順別成績(近8年)
■表5 【オーシャンS組の前走着順別成績(近8年)】
高松宮記念 近8年の前走人気別成績
■表6 【高松宮記念 近8年の前走人気別成績】
1回中京芝1200m戦の枠番別成績
■表7 【1回中京芝1200m戦の枠番別成績】
今年の高松宮記念の出走予定馬(3/25時点)
■表8 【今年の高松宮記念の出走予定馬(3/25時点)】
<結論>
できれば枠番・馬番の確定を待ちたいところだが、上記3頭以外で現時点での狙い目を挙げていく。まずリピーター狙いでは昨年2着のセイウンコウセイと一昨年3着のナックビーナス。セイウンコウセイは過去3度出走して17年1着、昨年2着。一昨年は6着に敗れているが、それでも勝ち馬と0秒3差だった。中京芝1200mの適性が高く、今年も注目だ。ナックビーナスも過去3度出走して、17年は8着、昨年は14着に敗れている。ただし、内枠で流れに乗れば好走できるのが高松宮記念の特徴で、枠順次第では再度の好走があるかもしれない。
他ではダイアトニック、グルーヴィットの両ロードカナロア産駒を推奨したい。ダイアトニックはマイル戦では長く、6勝中5勝を1400m戦であげている。初の芝1200m戦ながら距離短縮は合うタイプだ。前走1番人気も好材料。グルーヴィットは、デビューからダート戦を使われてファルコンS好走という経歴を持ち、昨年優勝のミスターメロディとイメージが被る。昨夏の中京記念を勝利しており、中京芝はベスト。前走から一変があるとしたらこの馬だろう。
上記で推奨した中から内めの枠に入った馬を積極的に狙っていきたい。
1978年6月、鹿児島県生まれ。早稲田大学社会科学部卒業。初めて買った馬券が大当たりし、それから競馬にのめり込むように。データでは、開催日の馬場やコース適性に注目している。好きなタイプは逃げか追い込み。馬券は1着にこだわった単勝、馬単派。料理研究家ではない。
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