【日本野球連盟公式サポ通信】新監督インタビュー(セガサミー・日本通運編)

チーム・協会

【取材にご協力いただいた、セガサミー野球部(東京都八王子市)】

四国の”名将”が社会人野球に新しい風を吹かす!

日本野球連盟公式サポーターの豊島わかなです。

年末に各チームの新体制が続々と発表される中、思わず声を上げてしまったのが、スポーツニュースの「西田真二氏、セガサミー野球部監督に就任」の見出しでした。
以前、香川オリーブガイナーズ時代の西田監督を知る方から、「男気あふれる、男の中の男だよ!」と話を聞いていたので、どんな方なのかワクワクしながら早速お話しをうかがってきました。

セガサミー新監督・西田真二氏 【セガサミー新監督・西田真二氏】

西田真二監督は、法政大学時代に外野手としてリーグ通算75試合に出場。
269打数81安打、打率.301、11本塁打、47打点の好成績を残し、ベストナインに5度も選出される六大学のスターとして活躍を見せました。
大学卒業後は、1982年のドラフト1位指名で広島東洋カープに入団し、4番打者としてチームに貢献。
往年期には、代打の切り札として名を馳せています。

プロ野球引退後は、指導者としての経歴も華々しく、四国アイランドリーグでは在任中の13年間で24人のNPB選手を輩出。
監督としてだけではなく、選手育成の手腕も高く評価されている人物です。

社会人野球でも優勝がしたい

「数年前から四国アイランドリーグでは“やりきった”という達成感があった。今年還暦を迎えるにあたって、新生・西田として新たに生まれ変わる意味も込めて、セガサミーの監督を引き受けました。もうひと花咲かせる気持ちでここにやってきましたよ」
と今回の監督就任の経緯を語り、野球人生の中で優勝経験がないのは社会人野球だけなので、必ずセガサミーを優勝に導きたいという熱い思いが伝わります。

そのためにも、まずは選手たちと密にコミュニケーションを取り、信頼関係を築くことからスタートしているそうで、取材日も選手と夕食を共にしながら談笑している姿が印象的でした。

「今のセガサミーは、昨年二大大会を逃したことでチームの空気も落ちていた。だけど選手のほとんどが高校・大学時代に活躍したメンバーがそろっているので、技術面はまとまっている印象があります。特に独立リーグとは違って、野球をするには最高の環境が与えられているので恵まれていると思いますよ。実力あるこの子たちの才能を引き出してあげるのが指導者の仕事。熱意をもって接しています」

お父さんのような温かい人柄

西田真二監督と豊島わかな(左) 【西田真二監督と豊島わかな(左)】

西田監督は、これからはじまるOP戦や公式戦でも、どんな選手でも“よく使ってあげる”ことを大切にしたいと話します。
「負けてもいいや、という覚悟をもって、いろんな選手を使っていく予定です。出場機会に恵まれない選手でも、実戦を体験させることで自分の力を再確認するきっかけとなる。これが自信につながって、結果的に勝ち癖がつけば、優勝に向けてチームも自然とまとまると思いますよ」
覚悟と熱意をもって真剣に選手と向き合う姿勢は、まさに男の中の男。
教え子はみんな可愛い!と笑顔を見せた西田監督は、お父さんのような温かさがありました。

日本通運の新監督インタビュー

日本野球連盟公式サポーターの田中優美です。
新監督に就任した日本通運硬式野球部の新監督・澤村幸明監督にお話しをうかがってきました!

日本通運・澤村幸明新監督 【日本通運・澤村幸明新監督】

日本通運は、今シーズンから監督と同時に3名のコーチも全員変わり、チームが一新されました。
澤村監督は、2015年まで日本通運野球部で内野手としてプレーしていた方です。

1月から監督として選手を見るようになり、最初のイメージはおとなしく真面目な選手が多いな、というイメージを持ったそう。
「これから選手自ら動ける主体性のあるチームにしていきたい。野球はまずは守りをしっかりとやって、そこから攻撃につなげる野球が出来たら」
と現役時代に守備に定評のあった監督らしい言葉。

入れ替わりの多い社会人野球。2015年まで同チームで現役選手としてチームにいたといえど、監督と一緒にやっていた選手で現在も現役でプレーしている選手は入社6年目以上の7人のみ。
「ほかの選手に関しては知らないので、1年目の選手7人も含めフラットな状態でみています。昨シーズンのスタメンとは関係なく私のカラーで行けたらいいと思っているので、メンバーは使ってみて決めようかなと。これからの様子を見ていって調子の良い選手が出ていくんじゃないかな。四国大会ではOP戦の調子がいい選手をなるべく使っていこうとは思っています」
と四国大会では新しい日本通運野球部の最初の形が見られるでしょう。

日本通運を愛されるチームに

新体制となりコーチ陣も一新(写真中央は公式サポーターの田中優美) 【新体制となりコーチ陣も一新(写真中央は公式サポーターの田中優美)】

監督の目指すゴールは日本通運野球部を“愛されるチーム”にすること。
「もっとたくさんの人に試合を見に来てもらってファンを作れるチームにしていきたいです。選手も含めてプレー中の諦めない姿や、社会人としての立ち振る舞いだったり、言動・行動も見てもらって応援されるチームを作りたい」
と話し、野球の強さだけでなく社会人野球の人気を引っ張っていくチームに更になっていくことを望します。

今回紹介した日本通運とセガサミーは、4月4日から開催されるJABA四国大会に出場します。
新監督の指導を受けて、チームはどのように成長しているか、今から楽しみですね。

(※今回のコラム取材は、1月下旬と2月上旬に行われたものです。)
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著者プロフィール

1949年に設立した社会人野球を統轄する(公財)日本野球連盟の公式アカウントです。全国の企業、クラブチームが所属し、中学硬式や女子野球の団体も加盟しています。1993年から刊行している社会人野球オフィシャル・ガイド『グランドスラム』の編集部と連携し、都市対抗野球大会をはじめ、社会人野球の魅力や様々な情報を、毎週金曜日に更新する『週刊グランドスラム』などでお届けします。

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