<国内男子ゴルフ>ゴルフも子育ても「なりふり構わず」 宮里優作が、いま伝えたいこと

チーム・協会

【焼き具合のお好みも、何なりと】

■国内男子ゴルフ / 昨年まで欧州ツアーを主戦場にした宮里優作が、帰ってくる。復帰元年を前に、届けたいメッセージがある。

2020年。ツアーきっての”パパゴルファー”が、2年の”出稼ぎ”をいったん終えて帰還する。
「この2年間、子どもたちには寂しい思いもさせたので。いまは、その埋め合わせをしているところ」。

目下、家族ブームの”BBQ”では「焼き専門」。黒手袋で衛生管理もしっかりと、せっせと焼いてお皿に運ぶ。
先月は自宅の名古屋から、兵庫県まで車を飛ばして評判の焼き鳥屋さんへ”グルメ小旅行”に行った。
11歳を迎えた長女の萊杏(らん)ちゃんの誕生ケーキの引き取りにも勇んで行った。
塾にドラムにバイオリン、レゴ教室と、たくさんの稽古ごとに通う小1の長男・優吾くんの送り迎えももちろん、お父さんのお仕事。

今月初めから、姉弟揃って一斉休校が始まった。先週末は、福岡合宿から戻るとすぐ子ども部屋を覗いて、自主勉強をみてやった。

勉強の進行具合もそうだが、優吾くんのデスクのイラストも気になる…笑 【JGTO】

18年から丸2シーズンを欧州ツアーで戦い、ほとんど家を空けた。ツアーきっての”子煩悩プロ”はそのぶん、これでもかと家族サービスにいそしむ。
2年ぶりに家族とゆっくり過ごせる今オフは、新型ウィルスが猛威をふるう。
ゴルフの大会も、次々と中止や延期が決まり、先週はついにマスターズが延期を発表した。

選手会長2期目の17年に、シーズン最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」で年間4勝目を達成して、土壇場で小平智を大逆転。
史上初の”選手会長・賞金王”の称号を掲げて宮里も、翌年のマスターズに出場。
世界ランキングもその年、自己最高の50位まで行ったが、現在は928位(15日時点)にとどまる。
「僕は、全然関係ないんですけれど。本当に僕は(代表選考には)何の関係もないんですけど、このまま収束して、オリンピックはどうにか開催できないものか…」。
ちぎれる思いで、行方を見守る。
「自分が五輪に出るのは無理でも今年は特に、ゴルフを盛り上げないと、と思っています」。
今シーズンもまた、”バーディひとつにつき1万円”が積み立てられる、契約先「リシャールミルジャパン」のチャリティ基金を通じて東日本大震災で、被害を受けた子どもたちの支援にも励む。
欧州ツアーからの復帰元年。
「とにかく、結果を出すことが大事」。
来月、男子ゴルフが無事開けたら「なりふり構わず行きたいと思っています」。その瞬間を千秋の思いで待つ。

世界中に見えない恐怖と、不安が蔓延している今。
「僕も、先行きがとても不安です」。
縮こまってしまいそうな心と体。
「でもゴルフは屋外でのスポーツなので。健康のためにもみなさんにはこんな時こそぜひ、ゴルフをしてほしい。時々は気持ちよい太陽にあたり、免疫力をつけて、手洗いうがいはしっかりと、この局面を頑張って乗り切りましょう。そして、また元気にトーナメント会場で会いましょう」と、声を上げた。
「それまでは、僕もまだ挑戦したことのない”インスタライブ”というのもやってみます。みなさんが明るい気持ちになれるような動画を考え配信してみます。突然、始めますので。僕のなんぞでよかったら、チェックしてみてください」と、呼びかけた。
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