トライアスロンの秦由加子〜笑顔の鉄人が語る、私の競技人生に欠かせない人たち
【(C)Masashi Yamada】
◇トライアスロンへの扉を開いてくれた 稲毛インターナショナルトライアスロンクラブ
そんな出会いもあって大きな一歩を踏み出せたわけなんですが、クラブの会員さんも純粋な練習仲間として私を見てくれます。『義足の人だし、ちょっと距離を置こう』ではなく、むしろ好奇心旺盛な方ばかりで『その義足かっこいいね』と言ってくれたり。そういった一緒に練習している仲間の存在がモチベーションになっています」
【(C)日本財団パラリンピックサポートセンター】
◇競技を始めたころから支えてくれている スポンサー・マーズフラッグの皆さん
マーズフラッグの社員の方々も、私が講演や報告会などで伺うといつも温かく迎えてくれますね。オフィスに大画面があるんですが、そこに私の競技写真を流してくれているみたいで、そうやって常に応援してくださることがとてもありがたいです」
◇一丸となって応援してくれる勤務先 キヤノンマーケティングジャパン
そして親会社であるキヤノンで御手洗冨士夫会長とお話しする機会があって、フルタイムで働きながら練習する苦労を話したら、『大会まで思う存分やりなさい』と言ってくださったんです。その後、金銭面の支援や勤務をどうするか具体的に話を進めることになり、今に至ります。会社が応援してくれる素晴らしい環境に感謝しています」
【(C)Masashi Yamada】
◇なんでも本音で言い合える スポーツトレーナー・中里賢一さん
パラアスリートも何人か担当されているんですが、ある重度障がいの選手がこの部分は動かせないからトレーニングは難しいと言ったにもかかわらず、あきらめないで動かしてみたら実際に動いたそうなんです。その話を聞いて、中里さんの中で障がい者も健常者も平等に見ているからできることなんだなと感じました。アスリートの可能性を広げてくれるんですが、ときどき障がいゆえに『動かせない』と言うと『動かせる』と言われるのでケンカにもなることもあります(笑)。本音でぶつかり合える人は貴重ですね」
◇パラアスリートの強い味方! 義肢装具士・齋藤拓さん
2020年のシーズンは新しい義足でラストスパートに励み、東京パラリンピックを迎えられたらと思っています」
text by TEAM A
photo by Masashi Yamada
※本記事は2020年3月に「パラサポWEB」に掲載されたものです。
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