波乱傾向が強い阪急杯の狙いどころは?
【2019/12/14 阪神11R タンザナイトステークス 1着 6番 ジョイフル】
阪急杯 近5年の3着以内馬一覧
■表1 【阪急杯 近5年の3着以内馬一覧】
人気面では伏兵の激走が目立っており、17年は12頭立てで最低人気だったナガラオリオンが3着と好走。1番人気に推されたシュウジが8着に敗れ、3連単248万3180円の大波乱となった。近3年は7番人気以下の人気薄が続けて勝利。近5年で3連単20万円以上の配当が15年、17年、昨年の3回も出ており、波乱傾向が強い一戦となっている。
阪急杯 近5年の枠番別成績
■表2 【阪急杯 近5年の枠番別成績】
ただ、複勝率では内の2・3枠がともに33.3%でトップ。1〜4枠は2着3回、3着4回と2・3着に入るケースが目立つ。なお、5枠のみ3着以内馬が出ていなかった。
阪急杯 近5年の前走クラス別成績
■表3 【阪急杯 近5年の前走クラス別成績】
逆に前走G2組、前走G1組で3着以内に好走した馬はすべて上位4番人気以内に支持されていた。
阪急杯 近5年の前走着順別成績
■表4 【阪急杯 近5年の前走着順別成績】
また、前走6〜9着、前走10着以下からも4頭ずつ馬券圏内に入っている。前走4着以下からの巻き返しに妙味がある一戦といえそうだ。
阪急杯 近5年の前走人気別成績
■表5 【阪急杯 近5年の前走人気別成績】
なお、前走で6番人気以下だった馬は複勝率が低く、苦戦傾向にあるようだ。
阪急杯 近5年の前走競馬場別成績
■表6 【阪急杯 近5年の前走競馬場別成績】
<結論>
■表7 【今年の阪急杯の出走予定馬(2/26時点)※フルゲート18頭。サフランハート以下は除外対象。】
1番人気に推されそうなのが前走京都金杯2着のダイアトニック。昨秋のスワンSを勝利しており、実績上位ではあるが、京都芝に良績が集中しているのが引っかかるところ。阪神芝は17年12月以来で、多頭数をうまく捌けるかも不安材料だ。
これまでのデータからジョイフルとレインボーフラッグを穴候補で挙げておきたい。ジョイフルは前走シルクロードSで5番人気に支持されて7着と敗れたが、勝ち馬とは0秒3差。2走前のタンザナイトSでは後方から追い込んでナックビーナス以下を破って勝利している。阪神コースでは3戦2勝と相性が良く、巻き返しが期待できる。
レインボーフラッグは昨春にオープン入りしてから馬券圏内に入っていないが、2走前の阪神Cで6着。このレースはグランアレグリアが2着に5馬身差をつけて快勝しており、レインボーフラッグは勝ち馬に次ぐ上がり2位の脚で2着フィアーノロマーノとは0秒3差まで追い込んでいる。前走洛陽Sは4番人気で8着。展開的に恵まれないと厳しい面はあるが、人気的に狙って面白い一頭だろう。
前走阪神Cで2番人気に推されながら13着と大敗したマイスタイルも巻き返す力は十分にあり、注目しておきたい。前走5番人気以内で馬券圏外に敗れた馬の巻き返しに期待して、馬券作戦を組み立ててみたい。
1978年6月、鹿児島県生まれ。早稲田大学社会科学部卒業。初めて買った馬券が大当たりし、それから競馬にのめり込むように。データでは、開催日の馬場やコース適性に注目している。好きなタイプは逃げか追い込み。馬券は1着にこだわった単勝、馬単派。料理研究家ではない。
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