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男子U22日本代表:スプリングキャンプ ーCamp1ー 開催報告「スタンダードを上げることがマスト」西田優大選手

日本バスケットボール協会

 大学3年生から進学を控える高校3年生までを対象に、今年もU22世代を育成する「スプリングキャンプ」がスタートしました。2月17日 (月) 〜21日 (金)の期間、白鷗大学にて“Camp1”を実施。網野友雄ヘッドコーチは「チーム作りではなく、個人のスキルやメンタルを伸ばしていく機会」とし、男子日本代表へつなげる一気通貫の強化を担っています。

 例年、大学生のオリンピックであるユニバーシアードへ向けた強化対象となるこの世代。しかし、前回大会(2019年)から16チームの狭き門となり、2017年大会で24チーム中20位だった男子ユニバーシアード日本代表に出場権は与えられませんでした。2021年8月に開催が予定されている中国大会への出場も、現時点では確約されていません。合わせて、特別指定として卒業を待たずに、Bリーグで活躍する選手も増えています。網野ヘッドコーチは参加選手に対し、「将来どうなりたいか?」と問いかけ、このキャンプはスタートしました。

 「ただ選考されて、キャンプに参加しているだけでは得るものもなかなかありません。最初の2日間は、自分がどうなりたいかを選手たちは見つめ直していました。そこから段々と意識が上がり、集中力も高まっていき、練習の質も上がっています」と網野ヘッドコーチは、日を追う毎にその変化を感じていました。ミスが目立つのも「新しいことに取り組んでいる証拠です」とポジティブに捉え、それぞれが目指す選手像へと向かっています。

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 “Camp1”はオフェンスの強化を中心に行いました。国際大会では勝つためには「トランジションの中での走りの部分が一番大事であり、基礎となります。日本代表同様に、ファストブレイクポイントをいかに確実に獲っていくかにフォーカスして取り組んでいます」。現在のポジションに固執することなく様々な経験をさせながら、「自分の武器やどのポジションでプレーしたいかを選手自身に発見してもらいたいです」というのも網野ヘッドコーチの考えです。

 現役時代は長きに渡って日本代表として活躍し、キャプテンも務めてきた網野ヘッドコーチにとって日の丸をつけて戦うプライドは今も変わりません。プロチームのコーチとしてセカンドキャリアを進む選択肢もあった中で、「日本代表へつながる選手を育成したい」という信念を持ち、あえて大学で指導する道を選択しました。網野ヘッドコーチは以下のような思いで、このキャンプに携わっています。

「U22は最後の育成世代です。プロになったら、ビジネスライクなバスケになってしまうものです。勝つためであり、選手の人気も評価され、逆にヘッドコーチの戦術に合わなければカットされる選手も実際に見てきました。プロの世界で生き残るためにもいろんなプレーができる方が良いですし、対応力を上げてもらいたいと思っています。ここは最後の育成の場であり、いくらでも挑戦できる機会です。これまで学んできたことの良い部分と悪い部分を自ら選択し、ヘッドコーチに求められているものをすぐに理解し、変化できるような選手を目指して、このキャンプではいろんなことを挑戦させています」

網野友雄ヘッドコーチ 網野友雄ヘッドコーチ JBA

 特別指定の高校生として、プロの世界でも注目を集める河村勇輝選手 (福岡第一高等学校3年 / 三遠ネオフェニックス)も参加しています。「将来の夢はA代表に入って世界で戦うことです」と明確な目標を持ち、U16やU18日本代表のときと変わらずに声を出して、ポイントガードの役割を全うしていました。Bリーグで多くのことを経験している河村選手ですが、「U22のレベルが低いということはなく、若さの良い部分も多くあります。Bリーグでは感じられない激しい接触やプレーの質などはすごく良い経験になっています」と貪欲に取り組んでいます。

 特別指定選手たちにとってはこの1ヶ月間、平日はこのキャンプに参加し、週末はBリーグに出場する忙しい日々となります。「1日も休む暇がなくオーバーワークになってくるとは思います。でも、高校生は体力があり、今はその体力面も伸ばしていける時期です。この日程も高校生にしかできないとも思っています」という河村選手。練習後のケアなどを徹底し、コンディションをさらに上げてBリーグへ戻せるようスタッフたちも細心の注意を払っています。

河村勇輝選手 (福岡第一高等学校3年 / 三遠ネオフェニックス) 河村勇輝選手 (福岡第一高等学校3年 / 三遠ネオフェニックス) JBA

 2月24日にFIBAアジアカップ予選 Window1のチャイニーズ・タイペイ戦に挑む男子日本代表候補メンバー24人の中に、唯一大学生から選ばれたのが西田優大選手 (東海大学3年 / 名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)です。昨年、FIBAワールドカップへ向かう前の合宿にも参加した経験の持ち主であり、「練習に取り組む意識があまり見られない選手がいるとその質が落てしまいます。ただでさえ即席チームで合わないことも多い中で、そこがとても難しく重要だと思っています」と危機感を持って臨んでいました。

 このキャンプ中はキャプテンなどを決めない方針であるからこそ、一人ひとりのリーダーシップが重要になります。「網野ヘッドコーチは誰が発言しても良い状況は作ってくれています。思っていても言いにくい人もいるので、自分から積極的に発信して行こうと思っています」と最上級生となる責任感も出てきました。唯一、日本最高峰の練習を経験しているからこそ「当たりの強さも分かっています。まだそのレベルが分からない選手が多いですが、その中でも(八村)阿蓮や吉井(裕鷹)、佐土原(遼)が積極的にぶつかってくれています。そこで引いてしまう選手がどうしてもいますが、そのスタンダードを上げることがマストだと思っています」と話す西田選手は、このキャンプのキーパーソンとして注目です。

 次回“Camp2”は2月24日 (月) 〜28日 (金) の期間、大東文化大学にてディフェンスの育成を行っていきます。

西田優大選手 (東海大学3年 / 名古屋ダイヤモンドドルフィンズ) 西田優大選手 (東海大学3年 / 名古屋ダイヤモンドドルフィンズ) JBA

■2019年度 男子 U22 日本代表チーム スプリングキャンプ参加メンバー

嶋田 裕斗 (日本大学3年)
吉井 裕鷹 (大阪学院大学3年)
川真田 紘也 (天理大学3年)
西野 曜 (専修大学3年 / 秋田ノーザンハピネッツ)
斎藤 諒馬 (青山学院大学3年)
山口 颯斗 (筑波大学3年 / 宇都宮ブレックス)
三森 啓右 (筑波大学3年)
西田 優大 (東海大学3年 / 名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)
飴谷 由毅 (大東文化大学3年 / 富山グラウジーズ)
井上 宗一郎 (筑波大学2年)
寺澤 大夢 (専修大学2年)
大倉 颯太 (東海大学2年 / 千葉ジェッツ)
宮本 一樹 (早稲田大学2年)
佐土原 遼 (東海大学2年)
八村 阿蓮 (東海大学2年)
キング 開 (専修大学2年)
関屋 心 (白鷗大学1年)
中村 拓人 (大東文化大学1年)
河村 勇輝 (福岡第一高等学校3年 / 三遠ネオフェニックス)
三谷 桂司朗 (広島皆実高等学校3年 / 広島ドラゴンフライズ)
市川 真人 (静岡学園高等学校3年)
横地 聖真 (福岡大学附属大濠高等学校3年)
脇 真大 (岡山商科大学附属高等学校3年)
木林 優 (福岡大学附属大濠高等学校3年)

クラブ名
日本バスケットボール協会
クラブ説明文

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