プロ野球界のサウナー・石川歩!今年は整えながら投げる!

千葉ロッテマリーンズ
チーム・協会

【天ぷらとサウナをこよなく愛する石川歩投手】

 千葉ロッテマリーンズには多数のサウナーがいる。その一人がプロ7年目のシーズンを迎える石川歩投手だ。サウナとの出会いは大学時代(中部大学)。学校の近くに数件のスーパー銭湯があり、いつしか同級生や後輩を連れて通うようになった。それからサウナ通いが始まる。週に4回。今では12分間3セット(12分間サウナに入り、水風呂、そして休憩の3セット)が定番コースだ。

 「サウナでは野球の事は一切、考えない。野球の事を考えないからいいのだと思います。一番の特徴は休憩ですかね。サウナ、水風呂の後に外気浴を入れる。これが最高。これを覚えてから人生が変わった。サウナ用語で『整う』という状態です」

 石川が大好きな天ぷらの話を始めたら止まらなかったように、サウナの話をしても止まらない。「整う」とはサウナ活動における最高の快感を味わっている状態。サウナ、水風呂、そして椅子に腰を下ろしてゆっくりと休憩を取っている時にそれは訪れる。究極のリラックス状態は日ごろ、何万人のファンの視線をマウンドで一身に浴びながら戦う男にとってかけがえのないひと時だ。

 「新陳代謝やストレス解消など色々な効果があると言われていますが、自分の中ではよく寝れるようになることも大事な要素。登板後なんて興奮してなかなか寝つけないので、今年は試合後にサウナに入るのもいいかなあと思っている。都内はもちろん、各遠征先に行きつけのサウナがあります」と石川。

 遠征先の行きつけのサウナは残念ながら非公表との事だったが自身が選ぶ3大サウナを教えてくれた。一つは名古屋の「ウェルビー栄」。石川曰く「フィンランドサウナが最高。そしてロウリュウ。水風呂も最高だし、とにかく最高です」。次が静岡の「サウナしきじ」。昨年12月に訪問し、虜となった。「サウナは熱くて、水風呂は冷たい。天然水を使っているので水の質も最高です」と石川は熱く語る。もう一つは地元富山の「辻わくわくランド」。こちらについて石川は「地元枠です。富山のスーパー銭湯は浴室内に椅子などサウナに入った後に休憩するスペースがあまりないのですが、ここにはある。整います」と話す。

 というわけで話を今年の石垣島春季キャンプに移す。「非常に順調」と本人が自信満々に答える裏には日々のコンディションを支えているサウナがある。キャンプ地石垣島にも毎日のように通っているお気に入りのサウナがある。こちらも非公開。今ではサウナ仲間に有吉優樹投手、佐々木千隼投手が加わり練習が終わるとGOだ。サウナでは必ず上段に座る。もちろん、上段の方が熱いからだ。理想は110度のサウナに15度以下の水風呂。なかなか、条件に合うような施設は少ないが、見つけた時の喜びは計り知れない。そしてこの石垣島のサウナはこの条件に該当する。

 「今年、とにかく優勝したいです。ビールかけがしたい。年々、その想いが強くなった。結構、強く想っているし、自分を突き動かすのはその気持ち。そのために一軍ローテに入って、しっかりとチームのために投げたい」

 サウナと天ぷらを語る時以外は冷静な石川だが今年は野球も熱く饒舌に語る。「とにかく優勝したい。そのためならなんでもする」と語気を強める。2019年の開幕投手。今年もチーム引っ張るエースとして首脳陣の期待は厚い。期待されるのは14勝5敗の成績を残した16年のような活躍だ(昨年は8勝5敗)。石川がしっかりとサウナで整い、ベストパフォーマンスを発揮すればマリーンズの優勝への道も整う。ちなみに私が気になっているもう一人のサウナーは新加入のフランク・ハーマン投手だ。

文・千葉ロッテマリーンズ広報 梶原紀章
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