【サーフィン】ノースショアで女子大会を!男女平等の推進をハワイの議会で承認
【Sabrina Brennan / Surf Equity】
不平等な現状
4度の世界チャンピオン、カリッサ・ムーア。地元で参加できるプロ大会が一つもないのは信じがたい現実だ。 Photo:WSL/Cestari 【THE SURF NEWS】
決議の内容
決議案はノースショア代表の議員Heidi Tsuneyoshiによって提出され、多くの著名なプロや元プロサーファーに支持されている。Tsuneyoshi氏によると「過去10年ほどハワイでは地元の女性サーファーが(CT)クオリファイするための機会がほとんどない。今年の五輪でサーフィンがデビューするにあたり、ハワイの女性にもクオリファイできる機会を提供したい。公平な活躍の場を作るのが目的だ。」
決議案の審査にあたり、前CTトッププロのロシェル・バラード氏は「若い頃カウアイ島で育ち、ノースショアのサンセットやハレイワの大会に出るのが大きな目標だった。私が大会をまわっていた頃は女子トリプルクラウンもあった。今はオアフ出身の4度のワールドチャンピオンがいるのに、参加できる大会が一つもない。」と、不平等な現状への失望をあらわにした。
市民の要望を受け入れながらのプロセスになるため、また2020年の大会許可が既に締め切っていることから、女子の参加枠が現実になるのは2021年以降になる見込みだ。
ノースショアで女子大会があったら、喜んで参加するサーファーは他にもいる。タイラー・ライト Photo: WSL/Cestari 【THE SURF NEWS】
女性参加の大会が開催できるために
現行の決まりでは、たとえ女子大会を開催する予算が取れたとしても、少なくとも2020年度は現在予定している大会以外に増やすことが許されないだろう。
ノースショアで女性参加のサーフィン大会を開催するためにはいくつかの手段がある
・女子大会を新規開催するための許可をする(大会許可を増やす)
・現在男子大会に割り当てている大会許可を取り消し、女子大会に当てる
・現在の男子大会の大会許可の日数を延長し、女子大会を並行して開催できるようにする
・現在の男子大会の参加枠を一部女子に割り当て、既存の大会許可内に開催できるようにする
ノースショアのサーフィン大会の許可を審査するホノルルの公園・レクリエーション課とハワイ州の土地・自然資源課がこれらの選択肢を精査して、プロサーフィンの組織や地元の一般サーファーと協議しながら決断を下すことになるだろう。
ノースショアで女子大会が新設されたら
執筆:ケン ロウズ
- 前へ
- 1
- 次へ
1/1ページ