女子日本代表:オリンピック予選[第3戦]日本 68-70 カナダ ラストシュートが惜しくも外れ2連敗、3位で閉幕

日本バスケットボール協会
チーム・協会

【FIBA】

 3会場で開催されている「FIBA 東京2020 オリンピック予選大会 -FIBA WOMEN’S OLYMPIC QUALIFYING TOURNAMENT 2020-(以下OQT)」は最終日を迎え、東京オリンピックに出場する12チームが決まります。AKATSUKI FIVE女子日本代表は、昨日すでにその切符を手にしたカナダと対戦。

 ベルギー戦同様に良いスタートを切りましたが、ミスやリバウンドを獲られて第2クォーター残り2分、26-27とカナダに逆転されます。必死で追う日本でしたが、一度もリードを奪い返せないまま時間が過ぎていきました。2点差で迎えた残り0.3秒。相手のフリースローがバイオレーションとなり、時間が止まったまま逆転のチャンスが巡ってきます。渡嘉敷来夢選手のスクリーンを使ってノーマークになった林咲希選手(ともにJX-ENEOSサンフラワーズ)が、トップから3Pシュートを放ちましたが惜しくも外れ、68-70で敗れました。

林咲希選手(JX-ENEOSサンフラワーズ) 【FIBA】

 最終結果は3連勝のカナダが1位、2勝1敗でベルギーが2位、続いて1勝2敗の日本は3位、4位はスウェーデン。上位3チームがオリンピックの切符を手にしました。また、オールスター5には渡嘉敷選手と林選手が選ばれています。

 オリンピック開幕まであと165日。この厳しい戦いを勝ち抜いた世界トップ12が東京に集います。

■東京2020オリンピック 女子出場チーム
オーストラリア、ベルギー、カナダ、中国
フランス、日本(開催国)、韓国、ナイジェリア
プエルトリコ、セルビア、スペイン、アメリカ(FIBA 女子ワールドカップ2018優勝)

赤穂ひまわり選手(デンソーアイリス) 【FIBA】

 3連勝の目標は叶わないませんでしたが、日本の現在地を知り、課題を浮き彫りにする目的は達成しました。渡嘉敷選手はチームディフェンスとともに、個人としてインサイドでの得点力アップを課題に挙げています。東京オリンピックに向けてやるべきことが明確になり、2月22日(土)から再開するWリーグで選手それぞれがレベルアップしていかなければなりません。トム・ホーバスヘッドコーチが「女子は良い選手が多い」と常に言っているとおり、新しいヒロインが次々と頭角を現す女子バスケ界。今後のサプライズ選出も期待しつつ、Wリーグで切磋琢磨する姿を、ぜひ会場でご覧いただき、応援をよろしくお願いします。

■試合後コメント
トム・ホーバスヘッドコーチ
「今大会すべての試合で勝つチャンスがあったと思います。限られたメンバーのなかで、日本のバスケットボールを見せることができたのは光栄に思います。そのなかで強みも、もちろん弱みも学ぶことができ、自信に繋がりました。今回の経験と自信を踏まえて、オリンピックでの目標に向け前進していきたいです。フィジカルに関して、日本のリーグでのファウルの取り方は世界と違う部分があり、選手は日本に慣れてしまっています。カナダ・ベルギー・スウェーデンのようなフィジカルの強い国と戦っていくには、そこも今後の課題になると思います」

#10 渡嘉敷来夢選手(JX-ENEOSサンフラワーズ)
「よく走って日本のスピードのあるバスケットボールをやれたことと、最後まであきらめずに戦えたことはすごくよかったと思います。悪かった点は、やっぱりチームディフェンス。高さがない分、もう少しチーム全員でしっかりとフットワークを使って守ることができたのかなと思います。一人ができないとチームディフェンスがすべて崩れてしまうので、そこはひとりひとりがもっと意識してやるべきだと思います。個人的には、もっと中で点を取りたい。今日は中にいっても、ファウルもならないしシュートも入らないシーンがたくさんあったので、そこが課題です。自分より大きな選手たちとプレーすることは、日本にはない集中力があり、楽しい反面疲れますけど、いい経験だなと思えました。ビックマンだけじゃなく、5人としてみたときにも、“中止めても外がある“、”外止めても中がある“というバランスが、世界はやっぱりすごいなと思いましたが、日本もそこに近づけると思います。林選手のような外の選手は、自信のつく大会だったのではないかと思います」

#12 吉田亜沙美選手(JX-ENEOSサンフラワーズ)
「今大会を通して、直せる部分をたくさん見つけられたし、勝ちきれたはずの部分もたくさんあったと思います。ベルギー戦カナダ戦と、惜しいゲームをしましたが、終盤で追い上げて日本のあきらめない姿勢を見せることができたと思います。そこから勝ち切れる力を、これからつけていかないといけないと思うので、東京オリンピック前にこういう経験ができたことは、個人としてもチームとしてもすごくいい経験になったと思います」

渡嘉敷来夢選手(JX-ENEOSサンフラワーズ) 【FIBA】

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