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赤鬼さん?

<国内男子ゴルフ>祝・全英切符! 木下稜介の「吐くほど辛いトレーニング」に潜入してみた

日本ゴルフツアー機構 (JGTO)

■国内男子ゴルフ / プロゴルファーのあるオフの1日(潜入編)

男子ゴルフの2020初戦「SMBCシンガポールオープン」で、日本勢最高の6位に入って全英オープンの出場権を手にした木下稜介。「吐くほど辛いオフトレの成果が出た」と、当地で話した。実際どれほどなのか。ある日のトレーニングに潜入してみた。


@大阪市西区江戸堀。3月に本格オープンを控えた行きつけのジムはまだ一部、コンクリートがむき出しの雑居ビルの中にあった。実家の奈良から朝食抜きで来たのは「吐かないため」のささやかな防御策。本格的にスタートしてから1カ月が過ぎて、以前ほどでなくとも内容によっては用心が必要だ。近くのコンビニで、シリアル1本だけ購入。3階のジムへあがる。

出迎えたのは一見、ほっこり笑顔の”鬼軍曹”。早川怜トレーナーは、ボクシングの長谷川穂積さんなど多くのトップアスリートを指導してきた歴19年のベテラン。
さっそく60キロのバーベルを持たされ手始めに、まずは3度の跳躍を指示された。
顔がゆがむ。息ができない。悲鳴が上がる。「腰が砕ける…!」。たちまち手の皮がむけて血が出た。その場に膝から倒れこんだ。

大の字の木下を眼下に、さらに80…100キロと、重量を上げていく。早川トレーナーは容赦なし。
上目遣いで「鬼ですね…」と、恨めしげにつぶやく木下。
「あ〜〜〜、久々に吐きそう…!!」。
こみ上げてくるものはあったが、この日はすんでのところで吐かずに済んだ。

昨年12月末の開始当時は課された10分の1もこなせなかったという。「まだほんの”準備体操”ですよ」と、早川トレーナーに笑いながら言われて悔しくても、立ち上がることすらできなかった。
身体能力は高いが、トレーニングの要領がつかめず、ムダに消耗するばかり。
「例えるなら、いい車乗っているのに運転下手、みたいな…(笑)」(早川トレーナー)。最初こそほとんどヘバっていた木下だったが、ほどなくして本来の運動神経を発揮。
へとへとの体で懸垂も次第に数をこなせるようになってきた。
徹底的に体をいじめて息の上がった状態で、すぐ打たされる野球のノックやゴルフのスイングで、シャンクを連発していたのも最初のほうだけ。
がくがくの膝を踏ん張り、なんとか真っすぐ飛ばせるようになってきた。
「木下プロはすぐコツをつかんで、トレーニングで実践した動きを自分のゴルフに刷り込むのが上手い」と、早川トレーナーの狙いどおりにヘッドスピードもみるみる上がり、前より飛距離も出せるようになってきた。

「海外でも通用するパワーと下半身の安定感を」と、始めた取り組みは着々と進むが来月19日からアジアンツアーの予選会QTと、ニュージーランドでの実践が控える。そして7月には、初メジャーの全英オープン。「時間がない。間に合うかな?」と、気が逸る。

早川トレーナーのノウハウを信頼してたずねてくる野球選手も多く、日本ハムの中田翔さんは200キロのバーベルを軽々と持ち上げるそうだ。
「化け物…。いやもう、異次元ですね!!」。
早川トレーナーから聞く他種トップアスリートたちの武勇伝も木下の燃料だ。「200キロは無理でも、俺もその半分くらいは」と、ますます燃える。

1月の29日には奈良県出身の大先輩、谷口徹とゴルフをする予定。
「僕の飛距離アップに気づいてくれるかな。気づいてほしいな…。谷口さんに、気づいて欲しくてリキんじゃいそう」。
同業者からの好評価も、筋トレ熱に拍車をかける。

血と汗と涙(?)の鍛錬は1時間強で終了。
まだツアー未勝利の28歳はジムを辞すると、こじんまりとした国産マイカーに乗り込み「これから帰って練習です」。
このあと、あえて筋肉痛の体を酷使して自宅近くの練習場で300球超を打ち込むのが今オフのルーティン。
「今年は勝ちたい。海外でも活躍したい」。
ジュニア時代から知る同学年の松山英樹とイギリスでの再会も、2020一番のお楽しみのひとつだ。

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