2020ルーキー特集 第2回 古江彩佳

チーム・協会

【<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>】

プロ2年目の今年、飛躍を誓い、初のオフを過ごしている。恒例のルーキー特集をお届けいたします。

古江彩佳(ふるえ・あやか) 2000年5月27日 兵庫県・神戸市出身

 飾らない笑顔が印象的。しかしプレーに入ると表情は一変。そのギャップに驚かされる。「いつも楽しいから、笑顔は自然にでる。試合中はまっすぐしか見ていないぐらい集中している。だけどギャラリーさんからの声援はすごくうれしいです」という。アマチュアVでプロデビューを果たした、ミレニアム世代の旗手。ゴルフとの出会いは3歳。母・ひとみさんが職場のコンペのために練習場へ、一緒にいったのがきっかけだ。

「母のクラブで振ったのが初めてです。当時、タイガー・ウッズが活躍していた。よくは覚えていないけど、タイガーと一緒に回るんだ、と周りに話していたらしいです」。幼少時から活発で運動が大好き。3歳から中2までスイミングスクールへ通い、体を鍛えた。ところが意外や意外、中学時代は美術部に所属した。「みんなにビックリされます。バレーやバスケが好きだったけど、けがをするといけないので運動系の部活ではなく、美術部に入りました。今でも好きで、キャラクターのイラストを描いています」と明かす。

 ゴルフの強豪、兵庫・滝川二高へと進学。卒業後は六甲国際ゴルフ倶楽部へ、研修生として所属し腕を磨いた。153センチの体で、重たいキャディーバッグをいっぺんに2つ持ち上げ、カートへ積みこむ。キャディー業務もこなした。「たくさんの人と出会えたので、とても楽しかった。いい社会勉強になりました。貴重な経験です」と明るく語っている。

 趣味は音楽鑑賞。初優勝時、浜崎あゆみのライブへいった、次にうれしいと公言するほどの大ファンだ。大みそかは初のカウントダウンライブへ出かけた。「あゆからたくさんのパワーをもらいました。一緒にカウントダウンできたことが幸せです。めちゃくちゃ楽しかった」と瞳を輝かせる。

 プロとして初めて迎えるシーズンは、「賞金女王になるのが昔からの夢。2勝目はプロ初優勝でもあるので頑張りたい」と力を込めた。(森谷 清)
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