2019/10/20 京都11R 菊花賞(G1) 1着 5番 ワールドプレミア

決定! 2019年種牡馬勝利数ランキング

JRA-VAN

JRAが発表した2019年のリーディングサイアー(賞金順)は1位ディープインパクト、2位ハーツクライ、3位ロードカナロアだった。2歳戦の同ランキングは1位ディープインパクト、2位ハーツクライ、3位キズナ。相変わらずディープインパクト産駒の強さが目立った年だった。

そこで、今回は2019年の種牡馬成績を振り返ることにする。賞金ではなく、勝利数のランキングを芝とダートに分けて集計した。 データ分析・分析にはJRA-VAN DataLab.とTARGET frontier JVを利用した。

2019年種牡馬勝利数ランキング(JRA平地・芝)

■表1 ■表1 2019年種牡馬勝利数ランキング(JRA平地・芝)

表1は2019年種牡馬勝利数ランキング。JRAの平地・芝のレースを対象に、1位から20位までの成績を記載した。前年(2018年)の順位との比較や、2019年に活躍した主な馬もわかるようにした。1位は当然ディープインパクト。勝利数は239で2位のロードカナロア(109)にダブルスコア以上の差をつけた。勝率・連対率・複勝率も非常に高い。グランアレグリア(桜花賞)やフィエールマン(天皇賞春)、ラヴズオンリーユー(オークス)、ロジャーバローズ(日本ダービー)、ワールドプレミア(菊花賞)など、1年を通じて産駒が活躍した。

ロードカナロアは18年4位から2位へランクアップ。アーモンドアイとサートゥルナーリアがG1を制した。ハーツクライは18年2位からランクダウンして3位となった。しかし、最後はリスグラシューが有馬記念を圧勝して強烈なインパクトを残した。5位オルフェーヴルは18年11位から大きくランクアップした。ラッキーライラックがエリザベス女王杯を制したのは記憶に新しい。

一方、オルフェーヴルの父ステイゴールドは10位で、18年3位から大きくダウンした。連対率はオルフェーヴルとほぼ同じだが、勝利数が大きく減った。しかし、産駒の質は依然として高い。インディチャンプは安田記念とマイルCSを制したし、ウインブライトは香港のG1を2勝した(表1は海外成績を含んでいない)。

6位はハービンジャー。18年5位からワンランクダウンとなった。しかし、ランキング内にサンデーサイレンス系とミスタープロスペクター系がライバルとして溢れている中、大変頑張っている。2020年はノームコアやブラストワンピースに続く大物の登場にも期待したい。

9位のジャスタウェイは18年28位から大きくランクアップした。クラシックは勝てなかったが、ヴェロックスが一年を通して活躍。ロードマイウェイはG3のチャレンジCを含め5連勝をマーク。この勢いは引き続き注目だ。

17位エピファネイアと18位キズナは、2019年に産駒がデビューした。特に注目したいのがエピファネイア産駒の成績。勝率14.2%、連対率26.9%、複勝率35.5%はディープインパクト産駒に匹敵する高水準の数値だ。単勝回収率264%、複勝回収率111%というのも目に付くところで、馬券的な魅力もあることを意味している。エピファネイアは現役時代、デビューから3連勝で重賞を制したが、3歳春は勝利がなかった。G1初制覇は菊花賞で、翌年のジャパンCで2つ目のG1タイトルを獲得した。そうした成長力や底力が産駒にも伝われば、今年以降は益々活躍が見込めそうだ。血統的にもサンデーサイレンス系やミスタープロスペクター系ではなくロベルト系というのが大きな特徴だ。

2019年種牡馬勝利数ランキング(JRA平地・ダート)

■表2 ■表2 2019年種牡馬勝利数ランキング(JRA平地・ダート)

続いて表2はJRAの平地・ダートにおける2019年種牡馬勝利数ランキング。芝と同じように1位から20位までの成績を記した。1位はヘニーヒューズ。18年4位からランクアップし、ゴールドアリュールから首位を奪取した。以前はアメリカやオーストラリアで種牡馬生活をしていたが、外国産馬のアジアエクスプレス(朝日杯フューチュリティS)やモーニン(フェブラリーS)が日本で活躍したことで、2013年から国内で共用されることになった。今年はワイドファラオがユニコーンSを勝利した。ストームバード系らしくスピードの持続力に定評があり、日本のダート適性もかなり高い。

ゴールドアリュールは2位にランクダウンしたが、大舞台での存在感は健在だ。クリソベリルがチャンピオンズCを制し、新ダート王者に輝いた。サウスヴィグラスは18年6位から3位にランクアップ。そして、ロードカナロアは18年18位から4位へと大幅ランクアップとなった。芝とダート両方でトップ5に入ったのはロードカナロアだけだ。この点はディープインパクトよりも勝る優秀な特徴と言えるだろう。

ハーツクライやオルフェーヴルの産駒は芝向きの印象だが、ダートでもそれぞれ7位、9位にランクインしている。キングカメハメハは18年3位から12位へ大きくランクダウンしてしまった。同じミスタープロスペクター系ではアイルハヴアナザー(11位)とルーラーシップ(13位)が順位を上げてきた。地味ながらダンカークも18年67位から20位へと一気にランクを上げた。

2019年はディープインパクトとキングカメハメハが亡くなり、競馬界に大きな衝撃が走った。種牡馬としても多大なる功績を残してきた名馬だけに、今後への影響は計り知れない。まだ両馬の産駒は残っているものの、種牡馬勝利数ランキングも今後大きく動くことだろう。まずは2020年の動向を注目していきたい。

文:小田原智大(おだわら ともひろ)

1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。

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