グランプリ・有馬記念を制する馬は?
【2017/12/24 中山11R 有馬記念 (G1) 1着 2番 キタサンブラック (1番人気)】
人気別成績
■表1 【人気別成績】
また、優勝馬は10頭中9頭が4番人気以内だった。2着馬は10番人気、3着馬は14番人気まで出ているが、過去5年の2〜3着馬は9番人気以内に収まっている。
枠番・馬番別成績
■表2 【枠番・馬番別成績】
年齢別成績
■表3 【年齢別成績】
前走天皇賞(秋)組の有馬記念3着以内馬(1986年以降)
■表4 【前走天皇賞(秋)組の有馬記念3着以内馬(1986年以降)】
そこで、JRA-VAN Data Lab.でデータが提供されている1986年以降の有馬記念3着以内馬について、前走で天皇賞(秋)に出走していた馬を調べたのが表4である。好走馬11頭中9頭は、同年に中山芝2200mのG2(アメリカJCC、オールカマー)を勝つか、春のグランプリ・宝塚記念で連対していた。
その他の2頭は、天皇賞(秋)で2番人気だったマーベラスサンデーとダイワスカーレット。この2頭を含む「前走天皇賞(秋)2番人気以内」の馬は、86年以降【2.3.1.1】で複勝率は85.7%を記録している。馬券に絡んだ6頭はすべて天皇賞(秋)5着以内、そして有馬記念では4番人気以内。馬券圏外に敗退した1頭・99年のツルマルツヨシは、天皇賞(秋)が8着、有馬記念は6番人気(4着)と、どちらの条件も満たしていなかった。
前走海外競馬組の有馬記念成績(1986年以降)
■表5 【前走海外競馬組の有馬記念成績(1986年以降)】
前走菊花賞組の有馬記念成績
■表6 【前走菊花賞組の有馬記念成績】
前走ジャパンC組の前走人気・着順、有馬記念人気別成績
■表7 【前走ジャパンC組の前走人気・着順、有馬記念人気別成績】
前走その他レースからの3着以内馬
■表8 【前走その他レースからの3着以内馬 ※金鯱賞は2017年に春へ移動】
【結論】
同じ天皇賞(秋)組で一発の魅力があるのはスティッフェリオ。今年のオールカマーを制している点が強調材料となるほか(表4)、ステイゴールド産駒が過去10年で【4.1.2.11】複勝率38.9%と好相性を誇ることも魅力だ。
好成績を残す菊花賞組では、優勝したワールドプレミアよりも1番人気だったヴェロックスに注目(表6)。ジャパンC組は、3番人気で優勝したスワーヴリチャードが筆頭格だ(表7)。海外組なら豪G1コックスプレート1着馬で、本年の宝塚記念も制したリスグラシューだが、有馬記念の出走経験がない点でやや割引が必要だろう(表5)。
1970年12月、埼玉県生まれ。立命館大学文学部中退後、夕刊紙レース部のアルバイト、競馬データベース会社を経て、現在はフリー。パソコンが広く普及する以前から、パソコン通信でデータ手入力方式の競馬予想ソフトを公開するなど、競馬のみならずPCやネットワークにも精通。その知識を活かし、Webや雑誌で競馬ライターとして活躍するかたわら、ネットワークの専門誌にも連載を持つ。
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