<国内男子ゴルフ>50歳が3年ぶりの出場で達した境地。藤田寛之が「思いっきり楽しむ」

日本ゴルフツアー機構 (JGTO)
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【楽しみの境地です】

■国内男子ゴルフ/トップ30人の祭典。王者の中の王者が決まる「ゴルフ日本シリーズJTカップ」(12月5日〜8日、東京・東京よみうりカントリークラブ)」5日・大会初日

3年ぶり16回目の出場は参加30人中、最年長である。50歳が初日の難コースを「67」で回った。6番パー5では、240ヤードの2打目を5Wで左3メートルに乗っけて、当ホールでこの日唯一のイーグルを奪った。

最後、18番は屈指のパー3で左の深いバンカーから超高速グリーンのピンに向かって絶妙の寄せ。シブいパーセーブで沸かせた。

賞金王に輝いた12年にこのシーズン最終戦を、大会史上初の3連覇で締めくくり”平成のシリーズ男”の異名をとった藤田。

その年の勝者や賞金ランク上位者など限られた人数しか出られない頂上戦だが、16年大会を最後に出場が途絶えていた。

「当たり前に出られているときは、世界ランキングとか、海外に行きたいとか言っていましたけど、今の自分の位置になって、宮本プロが言っていたことが、すごいわかる」。

師匠の芹澤信雄を核にチームの弟弟子、宮本勝昌は毎年、今大会の出場権を、1年の計にしている。
今年も「勝ってシリーズに戻る」と、言った通りに、5月の中日クラウンズで令和最初の勝者として2年ぶり17度目の出場を果たした。
「それならば自分は勝たずして行く」と、先週のカシオワールドオープンで29位に入って資格のあるトップ30に、土壇場で滑り込んだ。

3年ぶりに戻った今年最後の大舞台は「ご褒美というか、年に1度のお祭りに参加できることが幸せ。50歳でここにいられている自分を1年に1回くらいは、褒めてあげたい」。

初日はその宮本と並んで、3アンダーの好発進。
96年大会のジャンボ尾崎の49歳10か月を更新する大会最年長Vも現実味を帯びるが「目標はない」と、きっぱり。

この日、1番ティの役員席で選手たちのスタートを見送るJGTO会長の青木功にも「楽しんで来い」と、声をかけられた。

「今日はスコアも良かったし、本当に心から楽しかった。さすがに80打ったら、へこみそうですけど、多少のボギーやオーバーパーならいい。この舞台でプレーができているのが何より」と、噛み締める。

「出場できるのも、今年が最後かもしれない。これを思いっきり楽しむ」。最年長が達した境地だ。
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