外さない、滑らない 吉本ここねは7位

チーム・協会

【<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>】

クォリファイングトーナメント ファイナルステージ こだまゴルフクラブ(埼玉県)第3日

 プロ2年目の吉本ここねが通算6アンダー。7位で最終日を迎える。「アイアンショットのイメージが良い。おかげで、ほとんどのホールでパーオンできた。1Wもぶれずにフェアウェイを外していない」と正確無比が売り物だ。 

 意外といっては失礼だが、2019年の年間フェアウェイキープ率は、3位の申ジエを上回る。2位だ。「なんだか恐れ多い。でも、うれしいですね。光栄だと思います」と控えめに感想を語った。LPGAツアーを席けんする黄金世代、渋野日向子と最終プロテストで同期合格。一学年下のミレニアム生まれだ。今季、渋野の活躍に大いなる刺激を受けた。

 「渋野さんは、すごいとしか言いようがありません。本当に同じ、人間なのかなぁ。来シーズンも絶対、一緒にプレーしたい」。大志を抱いてのファイナルステージへの挑戦なのだ。北海道出身で、この程度の寒さは手なれたものか。ウェアは冬の装いになったが、「ユニクロの極暖を重ね着している。動きやすい。スイングには全く影響はありません」と話している。

 昨年、ファイナルQTは43位だった。当時を振り返り、「去年は切羽詰って、結果ばかりを意識。追い込まれていた。だから、今回はスコアにこだわらない。楽しくプレーしている。あすはまた、新しい1日です」。なるほど、マイペースを崩さない。2年目の進化が垣間見えた。(森谷 清)
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