闘志がメラメラ 木戸愛、バウンスバックの人

チーム・協会

【<Photo:Ken Ishii/Getty images>】

 LPGAツアー クォリファイングトーナメントファイナルステージが12月4日、埼玉県本庄市・こだまゴルフクラブ(6,472ヤード/パー72)で大会第2日が行われた。木戸愛がこの日も好調。68をマーク、通算10アンダーで首位をキープした。2位は通算9アンダーで今年、最終プロテスト合格の河野杏奈。競技は4日間、72ホールストロークプレーで来季の出場権を争う。
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 やられたら、やり返す。いつの間にか、木戸愛はバウンスバックの人になっていた。68をマークし、首位をキープしたが、前日とは打って変わって波が激しい。8バーディー、4ボギーだった。これまでと決定的に違うことは、超プラス思考。

 「前半、3パットが2回。タッチを合わせたつもりがちょっと強かった」という。しかし、「結果は悪くても、内容が悪いパッティングではない。前向きな気持ちが出たもの。ショットも良かった」と心情を語った。それだけに、9番の第1打を池へ入れたものの、後半は気持ちを新たに、プレーする。

 この日、ウェアはシンプルでも、ピースとVサインにこだわった、パンツの柄が目を引いた。「縁起を担いだ。良いことがたくさん、たくさんあるように…」と笑う。パー3の12番では、スーパーショットを披露。あわや、ホールインワンのシーンだった。17番、6メートルのバーディー奪取は、3パットのリベンジ。今季のツアーでは見られなかったような、変身劇だった。

 「いろいろ考え過ぎていた。吹っ切れましたね。だから、思い切ってプレーしている。まだ、36ホールですけど、結果は出ている。今のスコア、守ろうなんて考えていないし、自信をもってプレーします」。ゴルフは不思議なスポーツだ。 (鈴木 孝之)
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