クォリファイングトーナメント ファイナルステージ　こだまゴルフクラブ（埼玉県）第2日

　上昇のきっかけをつかんだ。残り36ホール、安田祐香はミレニアム世代の旗手のひとりである。この日、6バーディー、2ボギーの68。5位へ浮上した。手応えを感じているのは、10番の攻略だ。「ティーイングエリアに立って、コースがとても狭く映る。最初から苦手意識があった」という。しかし、4メートルのバーディーを決め、続く11番でも連続バーディーを奪取。

　「パッティングの調子がとても良い。バーディーをたくさんとると、やはり自信に変わりますね」と満足そうだ。とはいえ、チャンスをつくるのは、自身が最終プロテスト合格時に語っている、「ショットが武器」だ。今季、LPGAツアーで発揮した優勝を争うような切れ味の良さが、少し影を潜めている。

　「本調子とはいえないけど、良くなりつつあります。それから、1Wのミスが少なくなっている。曲がり幅が少ない。おかげで、大きなミスがありません」と確かめるように話した。目標は、自身がプロフィールで書き込んだ、『活躍する』。その4文字は、実に力強い。ツアー出場資格を得るために、今回は正念場だ。クリスマスイブは、19歳の誕生日。やらなければならない。　(宮崎　善秀)