ギリギリがイヤ 河野杏奈が一変

チーム・協会

【<Photo:Ken Ishii/Getty images>】

クォリファイングトーナメント ファイナルステージ こだまゴルフクラブ(埼玉県)第2日

 テーマは脱・ギリギリ。河野杏奈が2日連続の60台をマークし、好調だ。ミレニアム世代の1人で、持ち味の飛距離を生かし、最終プロテストで一発合格を決めている。2020年シーズンのLPGAツアー出場権を得るため、失敗が許されない。今回は、ベテラン顔負けの勝負強さを披露している。

 終盤、パー5の15番。第1打を大きく左へ曲げた。そして、第2打は木の根元へ。フェアウェイへ出して、仕切り直しとなった。ここから、リカバリーが素晴らしい。第4打をピン1メートルにつけ、見事なパーセーブを決めた。しぶといーが際立った第2日である。

 今回、自身が固く誓っていることがあった。「ギリギリは卒業です」。というのは、プロテスト1次予選→2次予選をギリギリで通過して、最終プロテストを15位で突破した。また、前週のQTファーストステージも最終日、最終ホールでバーディーを奪い、「ようやく、ファイナル進出を確信できました」と笑顔で振り返っている。

 スリリングな展開は、勝負の妙でも、優勝争いに限られる。ましてや、将来や来季を左右する、テストやQTはゆとりをもって通過したい。「今回は、それほど緊張はしていない」といい、「あと2ラウンドですね。スコアを守ろうとすれば、逆にスコアを崩してしまいそう。あすもガンガン攻める。最後まで攻撃です」と頼もしい。

 攻撃こそ、最大の防御。「最終目標は30位以内に入り、来年のツアー出場資格を得たい」と話したが、本音は堂々の1位ーかもしれない。 (宮崎 善秀)
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